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2021年1月の備忘録:Big Pun/N.W.A/EPO/ピーナッツくん/銀杏BOYZ/Janet Jackson

備忘録企画ですが、丸2ヶ月ですかね。サボってしまいました。

というのも12月、11月ですね。割と後ろ向きな音楽体験しかしていなくて、昔の聴いたアルバムばっかり繰り返し聴いてたんですね。

なので書くことがなかったというのが正直なところです。

やっと開拓精神が芽生えてきて今まで聴いてなかったアルバムや曲を聴く気になってきたので書きます。

Big Pun 『Capital Punishment』1998年

ニューヨーク出身のラッパー、Big Punのデビューアルバムにして遺作。

TOKONA-XNotorious BIGなど、どうも自分は恰幅のいいラッパーが好きみたいでして、Big Punもそうなんですよね。ただBig Punの場合は巨漢というレベルも超えてまして、生前はMAX300キロ以上の体重があったらしいので驚きです。実は悲しいことにその肥満が原因の心臓発作で2000年に心臓発作で亡くなっています。

しばしばオールタイムベストMCの一人として名を連ねることもあるほどのテクニカルで攻撃的な高速ラップが聴きものです。

いったい、いつ息継ぎしてるんだってぐらい高速で途切れなく繰り出させるラップは実に刺激的です。

メロウで聴きやすいトラックも気持ちいいので、ヒップホップ入門としてもオススメです。

The RootsBlack ThoughtFugeesWyclef Jean、そして盟友Fat Joeも客演で参加。

N.W.A『Straight Outta Compton』1988年

取り上げるのも今更感が強いぐらいのHip Hopの大名盤なんですけど、恥ずかしながら全部通して初めて聴きました。

もちろん代表曲であるタイトルチューンとか「Fuck The Police」とか「Express Yourself」とかは聴いたことあったんですけどね。

ジャケットがめちゃくちゃ怖いのでパブリック・エネミーみたいなバッキバキの硬派なサウンドかと思いきや、意外とメロウな感じのトラックで聴きやすかったです。

メンバーのDr. DreがのちにGファンクサウンドを牽引していったことを考えると、この聴きやすさってのは意外でもなんでもないんですけどね。

サウンド的には90年代を予感させる洗練されたトラックだったりするんですけど、中には「8 ball」とか「Dopeman」とか、やはり80年代だなっていうシンプルなトラックもあって、過渡期のドキュメントとしても楽しめる一枚だと思いました。

「道」EPO

多分アルバム単位で備忘録作ろうとしてたからなかなか難しかったんじゃないかとおもいまして、今回から曲単位でも気に入ったものを紹介しようと思います。

ということで「う、ふ、ふ、ふ、」のヒットで有名な日本のシンガーソングライターEPOの1992年のアルバム『WICA』からの一曲。

ニューエイジのプレイリストで見つけた曲なんですけど、幼い頃のかすかな記憶を思い起こさせるような幻想的なサウンドと歌詞で一瞬で童心に引き戻されるようなヤバい曲。

ミンミンゼミを連想するようなノイズと鳴り物のサウンドに呪術的な物を感じ、懐かしい気持ちとホラー感が同居するなんとも言えない味わいが中毒性の高い一曲。

今回の記事で一番人に聴いてもらいたいのはこの曲かもですね。

一分半しかないので何度も聴いてます。

「グミ超うめぇ」ピーナッツくん

僕が日頃考えていることがそのままラップされてる曲。

「漂流教室」銀杏BOYZ

前身バンドであるGoing Steadyは好きなんですけど、銀杏BOYZはやりすぎなんじゃないかと思ってて、ちょっと苦手だったんですけど最近やっと好きになってきて、特にこの曲は重点的に聴いてますね。

タイトルは勿論梅図かずおの漫画のパロディなんですけど、友達を無くして実感が持てないほどショックを受けてる感じとか、片思いのふわふわした心持ちとか、学校生活の非現実的なほど美しくも切ない瞬間瞬間を切り取った歌詞が集約されてる名タイトルだと思います。

ディレイやエコーをたっぷり効かせた象徴的なギターリフ、転調でちょっと陽気になるブリッジ部分とかも素敵です。

勿論峯田さんの美メロと歌詞の素晴らしさも際立っていて、ほんと名曲だと思いますね。

Janet Jackson 『The Velvet Rope』1997年 

ジャネット・ジャクソンは今までベストぐらいしか聴いてなかったんで、最近オリジナルアルバムを何枚か聴いてました。その中で一番気に入ったのが本作です。

80年代の彼女の代表作同様、名プロデューサーコンビ、ジャム&ルイスによるプロダクションなんですけど、トリップ・ポップなどを取り入れてて、より重いビートになり深みが増していますね。

取り扱うテーマも家庭内暴力の問題や、同性愛など、様々なものを取り上げています。

CDの容量目一杯の大ボリュームのアルバムですが名曲揃いでじっくり長く楽しめる一枚。

オススメの一曲はトライブ・コールド・クエストQ-Tipとカナダの伝説的シンガーソングライター、ジョニ・ミッチェルをフィーチャーした「Got ‘Til It’s Gone」

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