10位 『Black Sea』XTC 1980年
ピーター・ガブリエルの「III」と共に時代を特徴づけたドラムのゲート・リバーブサウンドが先鋭的な一枚で、XTCのギターバンドとしての完成形を示した屈指の名盤。
9位 『A LONG VACATION』大滝詠一 1981年
松本隆の歌詞世界をもとに大滝詠一がアメリカンポップスのエッセンスを抽出して作り上げた、究極のポップアルバム。日本のポピュラーミュージック史に燦然と輝く名盤。
8位 『The Joshua Tree』U2 1987年
ニューウェーブバンドだった彼らが、ブルースやカントリー、ゴスペルなどのアメリカのルーツミュージックの要素を本格的に取り入れ、サウンドの瑞々しさと王道ロック的なスケール感の大きさを両立させて一躍80sを代表するロックバンドに躍り出た大名盤。
7位 『Thriller』Michael Jackson 1982年
史上最も売れたアルバムの名に恥じない誰も追い越せないポップスの金字塔。サウンドのみならず、ダンス、ミュージックビデオ全てで魅力したキング・オブ・ポップの代表作。
6位 『Sign “☮” the Times』Prince 1987年
ザ・レボリューションを解散させてプリンスがほぼ1人で作り上げた2枚組の大作。80年代の『暴動』とも言うべき大傑作。
5位 『Disintegration』The Cure 1989年
イギリスのロックバンド、ザ・キュアーの8枚目のアルバム。従来得意としていたゴシック・ロックへの回帰と、ポップな要素を織り交ぜながらつづられた名盤。
4位 『Doolittle』Pixies 1989年
レディオヘッド、ナンバーガール、ニルヴァーナなど、90年代を彩るバンド達へ多大な影響を及ぼした米ボストン出身のオルタナティブ・ロックバンドの最高傑作と名高いセカンドアルバム。
3位 『The Stone Roses』The Stone Roses 1989年
イギリスマンチェスター出身のギタ―ロックバンドの衝撃のデビューアルバム。80年代UKギターロックの総決算的なギターワークと美しいメロディに当時のUKクラブカルチャーを反映させたダンサブルなリズム隊が合わさった奇跡的な一枚。
2位 『Remain in Light』Talking Heads 1980年
アフリカ音楽のポリリズム、ファンク、電子音楽の要素を取り入れ、外部のミュージシャンも積極的に起用して作り上げられたトーキング・ヘッズの最高傑作のみならず、しばし80年代を代表する一枚に選出される歴史的名盤。
1位 『The Queen Is Dead』The Smiths 1986年
英マンチェスター出身のギターロックバンドの最高傑作の名高い三枚目。本国イギリスではしばしオールタイムベストにも挙げられる歴史的名盤。
というわけで100位から1位まで紹介してきました。
どうだったでしょうか。ざっくりとした感想ですが、UKギターロックとプリンスが強いランキングになったとという印象です。今っぽさが反映されているなという部分と、昔からずっと人気だったものが今でも根強いなとか、かなり言いたいこともあります。
また、このランキングが偏っている点、実際の発表の際に指摘を受けた部分など、感想、論考などをまとめて下記記事にしました。
80年代アルバムベスト100分析、感想、101位から200位まで
101位から200位までの惜しくも選外だったアルバムのランキングも載せてあります。
最後に、155名の皆さん、アルバムランキングにご参加いただきありがとうございました!
次ページで1位から100位と、投票でそれぞれのアルバムが得た点数の一覧を載せておきます。