
今回は当サイトによるTwitterでの投票企画80年代名曲ランキングベスト100の結果を分析、補足をしたいと思います。
まだ結果をご覧になっていないかたは上のリンクから是非チェックしてみてください。
皆さん色々と不満や疑問等があるかと思いますので、できるだけそれにこたえられるような記事にしたいと思っています。
前提として
まずはランキングの結果を語っていく前に前提となることを話していきたいと思います。
今回のこの結果というのはTwitterで募集をかけて応募してきてくださった139名のかたにそれぞれ30曲選んでいただいて、一位から30位まで順位をつけていただき、それを曲ごとに集計して、点数の高いものから順に並べていったものになります。
ということで、点数の高かったものを機械的に上から順に並べてますので、バランスをとった調整とかはしておりません。
例えば今回Princeが6曲、The Smithsが5曲ランクインしています。
通常のメディアや雑誌が組んだランキングであれば、これはランキングとしての見栄えがあまりよろしくないので、順位の高いもの、より重要なものだけを残して最高でも1アーティスト2曲ぐらいにとどめる的な「編集」をするのが妥当かもしれません。
ですが先ほど書いた通り単純に点数が高い順で並べてるんで、純粋な人気投票でして、そういう意味では通常のメディアが出すようなものより歪なランクキングになってます。
一つのアーティストの熱狂的なファンが、そのアーティストだけに投票するみたいなことを避けるため、また、より沢山のアーティストを聴いている人に投票してほしかったため、1アーティスト2曲までの縛りを設けたんですけど、それでもThe SmithsもPrinceも複数の曲がランクインしていたので、やはり人気あるんですね。
今回は参加人数がアルバムより少ないのと、票の分散がアルバムのよりも顕著だったので、※①ランキングの下位の曲と選外の200位ぐらいまでの曲にほとんど差がなかったりするんですよね。
本当に一票の差でランクイン、ランク外みたいなことがシビアに起きていました。
ということで後程200位までのリストも載せたいと思います。
ということで、当たり前といえば当たり前なんですけど、このランキングはやはり偏っています。
どうしても僕が募集の発信源なので、僕をFollowしてくださっている方の投票が多くなっていると思いますしね。
そうすると主催者の好みに似ている人の投票に偏りがちになってしまいますからね(といいつつも僕の投票からは3曲しか入らなかったんですけど)。
ですので今回の曲ランキングの結果が80年代名曲ランキングとして、これを参照しさえすれば大体80年代が理解できるものになっているかというと、ちょっとそこまでは言えないというのが本音でもあります。
そしてこの偏りこそがこのランキングの面白いところでもあり、本稿で補講していきたい点でもあります。
つまり、本稿によってこのランキングが取りこぼしているものをなるべく拾っていくことでこのランキングと本稿で大体80年代の雰囲気をつかめる曲、重要な曲を抑えれるようにしたいということです。
まあ、そこには僕の主観が大分入ってきてしまうとは思うんですけど、それこそ他の海外メディアの80’sランキングや日本の懐メロ特集、当時のヒットチャートの情報など、現代のアーティストからのリファレンス等を参考にしつつなるべくバランスがとれるようにしたいと思っています。
以上が前提になります。
まずはランクインしたものを地域別にみていきます。
イギリス45曲、アメリカ32曲、英米合作1曲(「Easy Lover」Philip Bailey & Phil Collins)、日本15曲、アイルランド5曲、ノルウェー1曲(「Take On Me」A-ha )、オーストラリア一曲(「Don’t Dream It’s Over」Crowded House)でした。
やはりアルバムに引き続き曲もイギリス勢強いです。
確かに第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンとかもあって、MTVを通してイギリスの音楽がアメリカに流れてきた時代ではあったんですけど、中身を見るとそれがメインというわけでもないんですね。ということで、イギリスだけのランキングを見てみましょう。
*①アルバムランキングのほうは1位が1371点だったのに対し、曲は450点。100位県内のボーダー点数がアルバムは135点、曲は97点だった。
イギリス
ではイギリスの曲だけを抽出したランキングを早速見てみましょう。
1位 | 「Blue Monday」New Order 1983年 | 450点 |
2位 | 「There Is a Light That Never Goes Out」The Smiths 1986年 | 402点 |
3位 | 「Every Breath You Take」The Police 1983年 | 384点 |
4位 | 「Everybody Wants to Rule the World」Tears for Fears 1985年 | 380点 |
5位 | 「Love Will Tear Us Apart」Joy Division 1980年 | 363点 |
6位 | 「Ashes to Ashes」David Bowie 1980年 | 344点 |
8位 | 「This Charming Man」The Smiths 1983年 | 299点 |
14位 | 「There She Goes」The La’s 1988年 | 240点 |
15位 | 「Just Like Heaven」The Cure 1987年 | 238点 |
16位 | 「Englishman in New York」Sting 1987年 | 237点 |
17位 | 「Fools Gold」The Stone Roses 1989年 | 229点 |
18位 | 「Under Pressure」Queen & David Bowie 1981年 | 228点 |
24位 | 「Mayor of Simpleton」XTC 1989年 | 216点 |
31位 | 「Bizarre Love Triangle」New Order 1986年 | 202点 |
33位 | 「My Ever Changing Moods (single version)」The Style Council 1984年 | 189点 |
35位 | 「The Killing Moon」Echo & the Bunnymen 1984年 | 179点 |
36位 | 「Town Called Malice」The Jam 1982年 | 178点 |
38位 | 「Running Up That Hill」Kate Bush 1985年 | 173点 |
42位 | 「Oblivious」Aztec Camera 1983年 | 168点 |
43位 | 「The Perfect Kiss」New Order 1985年 | 167点 |
47位 | 「Just Like Honey」The Jesus and Mary Chain 1985年 | 161点 |
48位 | 「I Am the Resurrection」The Stone Roses 1989年 | 157点 |
51位 | 「Rock The Casbah」The Clash 1982年 | 153点 |
61位 | 「Since Yesterday」Strawberry Switchblade 1984年 | 136点 |
62位 | 「Faith」George Michael 1987年 | 134点 |
65位 | 「The Downtown Lights」The Blue Nile 1989年 | 131点 |
68位 | 「Living Through Another Cuba」XTC 1980年 | 130点 |
70位 | 「Lorelei」Cocteau Twins 1984年 | 124点 |
72位 | 「Modern Love」David Bowie 1983年 | 123点 |
74位 | 「Walk Out to Winter」Aztec Camera 1983年 | 122点 |
75位 | 「Fairytale of New York」The Pogues featuring Kirsty MacColl 1987年 | 122点 |
78位 | 「Radio Ga Ga」Queen 1984年 | 118点 |
80位 | 「The Headmaster Ritual」The Smiths 1985年 | 117点 |
81位 | 「Shout」Tears For Fears 1984年 | 109点 |
83位 | 「The Reflex」Duran Duran 1983年 | 108点 |
84位 | 「Come On Eileen」Dexys Midnight Runners 1982年 | 107点 |
86位 | 「Shout to the Top!」 The Style Council 1984年 | 106点 |
87位 | 「How Soon Is Now?」The Smiths 1984年 | 104点 |
88位 | 「Let’s Dance」David Bowie 1983年 | 104点 |
91位 | 「Sowing the Seeds of Love」Tears for Fears 1989年 | 103点 |
92位 | 「Perfect」Fairground Attraction 1988年 | 103点 |
94位 | 「Photograph」Def Leppard 1983年 | 101点 |
95位 | 「More Than This」Roxy Music 1982年 | 101点 |
98位 | 「The Boy with the Thorn in His Side」The Smiths 1985年 | 98点 |
99位 | 「I Wanna Be Adored」The Stone Roses 1989年 | 97点 |
こう見てみると複数の曲がランクインしたアーティストが多いですね。
New Order 3曲、David Bowie 4曲(Queenとのコラボ曲含む)、The Stone Roses 3曲、Tears for Fears 3曲そしてなんとThe Smithsは5曲。
2位 | 「There Is a Light That Never Goes Out」The Smiths 1986年 | 402点 |
8位 | 「This Charming Man」The Smiths 1983年 | 299点 |
80位 | 「The Headmaster Ritual」The Smiths 1985年 | 117点 |
87位 | 「How Soon Is Now?」The Smiths 1984年 | 104点 |
98位 | 「The Boy with the Thorn in His Side」The Smiths 1985年 | 98点 |
2曲ランクインしたのはXTC、Queen(David Bowieとのコラボ含む)、The Style Council、Aztec Cameraでした。
まあ、メンバーを見ると納得というか、日本で人気のバンドが矢張り多いなという印象です。
特にXTCなんかは僕も最も大好きなバンドの一つですけれども、こういう曲単位のランキングにはまず入ってこないから意外でしたね。
そんなおなじみの面子の中でも異質なのが、Tears for Fearsの3曲でした。
4位 | 「Everybody Wants to Rule the World」Tears for Fears 1985年 | 380点 |
81位 | 「Shout」Tears For Fears 1984年 | 109点 |
91位 | 「Sowing the Seeds of Love」Tears for Fears 1989年 | 103点 |
今回の2021年に80年代の曲の投票をやるという動機のひとつとして、2010年代に流行した80’s的な音作りがあって、それを踏まえて今一度1980年代を評価したらどうなるか、というのがあったんですけど、それが最も顕著に出たのが、Tears for Fearsが3曲ランクインしたことだと思ってます。
4位だった「Everybody Wants to Rule the World」と81位の「Shout」は80’sの定番曲の一つでしたし、ランクインしてもおかしくなかったですけれども、それにしてもこれだけの高順位は以前なら考えられなかったと思います。
そしてそれら定番曲のみならず「Sowing the Seeds of Love」という知名度的には大分劣る曲もランクインということで、再評価の波が来ているなと実感しました。
その文脈でもう一つ言及しておきたいのが、The Blue Nile「The Downtown Lights」の65位のランクインでした。
当時別にヒットしたわけでもない曲のランクインですが、背景にはThe 1975の影響があるでしょうね。
というのもThe 1975の代表曲「Love It If We Made It」はこの曲を明らかに参照しているからなんですよね。
単なるパクりやオマージュとして片づけることができないほどの名曲に仕上がっているし、彼らの代表曲というよりも、最早2010年代を象徴する一曲だと思います。
というわけで、この曲の投票者はどちらかというとリアルタイマーよりも20代、10代のThe 1975ファンの票が多かった印象です。
ちなみにTears for Fearsの「Everybody Wants to Rule the World」もThe 1975に参照されています。
New Orderはアルバムランキングの時はそれほど存在感はなかったですが、曲になると50位以上に3曲もランクインさせました。
1位 | 「Blue Monday」New Order 1983年 | 450点 |
31位 | 「Bizarre Love Triangle」New Order 1986年 | 202点 |
43位 | 「The Perfect Kiss」New Order 1985年 | 167点 |
これは凄くわかりますね。僕もNew Orderはアルバム単位じゃなくて曲単位で聴くことがおおいです。
またDavid BowieはQueenとのコラボを含めてですが、なんと4曲もランクインしました。
6位 | 「Ashes to Ashes」David Bowie 1980年 | 344点 |
18位 | 「Under Pressure」Queen & David Bowie 1981年 | 228点 |
72位 | 「Modern Love」David Bowie 1983年 | 123点 |
88位 | 「Let’s Dance」David Bowie 1983年 | 104点 |
David Bowieは80年代メジャーアーティストとしてヒットを飛ばしてきて、商業的には成功していました。しかし、批評的には支持はされていなかったし、彼のキャリアの中でもいまいちな10年というあつかいだったので、David Bowieが4曲もランクインしたのは意外でしたね。
89年は90年代?
さて、今回発表にあたって結構感想としてあったのは「89年あたりの曲は80年代っぽくないから80年代ランキングとしてふさわしくないとか、90年代の曲だと思っていた」という意見ですね。
特にその意見が多かったのが3曲ランクインしたThe Stone Rosesです。
17位 | 「Fools Gold」The Stone Roses 1989年 | 229点 |
48位 | 「I Am the Resurrection」The Stone Roses 1989年 | 157点 |
99位 | 「I Wanna Be Adored」The Stone Roses 1989年 | 97点 |
この中でも一番上位だった「Fools Gold」なんか1989年の11月リリースですからもうほぼ90年代ですよね。ローゼズ自体89年にファーストアルバムをリリースして、じわじわと人気をあげていき、
同じことがPixiesやMy Bloody Valentineにも言えます。彼らは90年代のバンドサウンド決定づけてしまったバンドですし、登場時期が80年代の終盤でしたので。
10年単位で機械的に区切ってしまうことの弊害だったり、その無意味性みたいなものを感じざるを得ないところではありますね。
そういう意味では、80年代を予見していたにも拘わらず、今回のランキングの対象としてカウントできないものも沢山あって、例えばポストパンクの名盤が軒並み1979年だったりするのですが、そのサウンドは70年代の曲として扱うには完全に80年代を先取りしていたりします。
ランクインしなかった80年代イギリスの代表曲
ということでここからはランクインしなかったけど、これは欠かせないよねとか、入ってよかったんじゃないかというものを挙げていきたいと思います。
「Wake Me Up Before You Go-Go」Wham! 1984年
80年代を語る上で絶対に外せないポップスターWham!。アイドル的な人気があって実際にヒットを飛ばしただけでなく、ジョージ・マイケルという恐ろしく才能のあったシンガー、コンポーザーが繰り出す綺羅星のようなポップソングは80’sコンピレーションには必須です。
代わりに何故かジョージマイケルのソロ曲の「Faith」がランクインしてましたね。
「Karma Chameleon」Culture Club 1983年
同じく80’sコンピレーション常連のCulture Clubがランクインしてなかったのも残念でしたね。
サウンドがかなり軽快でソフトなので、軽くあつかわれがちですけど、ブラックミュージックのエッセンスをポップに落とし込むその手腕はWham!やホール&オーツなどと肩を並べるレベルだと思いますね。
これまた代表曲が多いバンドですけど、「カーマは気まぐれ」の邦題でおなじみのこちらが矢張り定番ですかね。
そのほかこれもあってもよかったんじゃないかというのを下記にあげておきます。
「Owner of a Lonely Heart」Yes 1983年
大物プログレッシブバンド、Yesのハードロックテイストの強いヒット曲。
ハードなギターサウンドが印象的な一曲。
「Sledgehammer」Peter Gabriel 1986年
元ジェネシスのピーター・ゲイブリエル最大のヒット曲。ストップモーションを駆使した名作プロモーションビデオでも有名。
「West End Girls」Pet Shop Boys 1985年
英国を代表するシンセポップユニットの初期ヒット作。
「Do They Know It’s Christmas?」Band Aid 1984年
ブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフ主体で進められたチャリティー企画のための楽曲で、チャリティーソングの先駆けとなった。
「Sweet Dreams (Are Made Of This)」Eurythmics 1983年
ロンドン出身のシンセポップデュオの代表曲。鮮烈なイメージが印象的なPVも有名。
「Some Like It Hot」The Power Station 1985年
デュラン・デュランの二人と、ロバート・パーマーをボーカル、ドラムにシックのトニー・トンプソンを迎えて結成されたスーパーバンドのヒット曲。
「Relax」Frankie Goes To Hollywood 1983年
リバプール出身のニューウェーブ、シンセポップバンドの代表曲。過激な歌詞の内容で放送禁止になったにも拘わらず大ヒットを記録した。
アメリカ
では同じく今度はアメリカの曲でランクインしていたものを見てみましょう。
7位 | 「Debaser」Pixies 1989年 | 319点 |
9位 | 「Once in a Lifetime」Talking Heads 1980年 | 294点 |
10位 | 「Sweet Child o’ Mine」Guns N’ Roses 1987年 | 292点 |
12位 | 「When Doves Cry」Prince and the Revolution 1984年 | 252点 |
19位 | 「Sexual Healing」Marvin Gaye 1982年 | 227点 |
20位 | 「Time After Time」Cyndi Lauper 1983年 | 224点 |
21位 | 「Teen Age Riot」Sonic Youth 1988年 | 223点 |
22位 | 「Born Under Punches (The Heat Goes On)」Talking Heads 1980年 | 222点 |
23位 | 「Little Red Corvette」Prince 1982年 | 217点 |
25位 | 「Fight the Power」Public Enemy 1989年 | 215点 |
27位 | 「Where Is My Mind?」Pixies 1988年 | 206点 |
30位 | 「Billie Jean」Michael Jackson 1982年 | 204点 |
34位 | 「Jump」Van Halen 1983年 | 179点 |
39位 | 「Kiss」Prince and The Revolution 1986年 | 172点 |
40位 | 「Raspberry Beret」Prince and the Revolution 1984年 | 168点 |
41位 | 「Material Girl」Madonna 1984年 | 168点 |
46位 | 「This Must Be the Place (Naive Melody)」Talking Heads 1983年 | 162点 |
50位 | 「Purple Rain」Prince and the Revolution 1984年 | 153点 |
53位 | 「You Might Think」The Cars 1984年 | 148点 |
54位 | 「Livin’ on a Prayer」Bon Jovi 1986年 | 145点 |
55位 | 「Private Eyes」Daryl Hall & John Oates 1981年 | 142点 |
56位 | 「Walk This Way」Run-D.M.C. 1986年 | 142点 |
57位 | 「Girls Just Want to Have Fun」Cyndi Lauper 1983年 | 142点 |
63位 | 「Sign “☮” the Times」 Prince 1987年 | 133点 |
66位 | 「Straight Outta Compton」N.W.A 1988年 | 131点 |
67位 | 「Don’t Stop Believin’」Journey 1981年 | 131点 |
69位 | 「Africa」Toto 1982年 | 126点 |
79位 | 「Planet Rock」Afrika Bambaataa & the Soul Sonic Force 1982年 | 118点 |
85位 | 「Genius of love」Tom Tom Club 1981年 | 106点 |
90位 | 「It’s the End of the World as We Know It (And I Feel Fine)」R.E.M. 1987年 | 103点 |
93位 | 「Beat It」Michael Jackson 1982年 | 102点 |
97位 | 「Love and Mercy」Brian Wilson 1988年 | 98点 |
先ほどイギリスのものだけを抽出しましたけど、実際は本国よりもアメリカの方がヒットした曲だったり、アメリカのMTVでガンガン流れてて、当時のアメリカを賑わせていた曲だったりが含まれていたりします。
ですので正直アルバムランキング以上に国別に分けることってどれくらい意味があるんだろうってなってしまいますが…。
アルバムランキングの時もアメリカのものだけ抽出した時に書きましたが、イギリスだけのものよりもバラエティー豊かな気がしますね。
複数ランクインしたアーティストは、Prince 6曲、Talking Heads 3曲、Pixies、 Cyndi Lauper、Michael Jacksonが2曲でした。
矢張りPrinceは強いです。
アルバムランキング同様80年代はPrinceの時代だったということを見せつけられる結果になりました。
12位 | 「When Doves Cry」Prince and the Revolution 1984年 | 252点 |
23位 | 「Little Red Corvette」Prince 1982年 | 217点 |
39位 | 「Kiss」Prince and The Revolution 1986年 | 172点 |
40位 | 「Raspberry Beret」Prince and the Revolution 1984年 | 168点 |
50位 | 「Purple Rain」Prince and the Revolution 1984年 | 153点 |
63位 | 「Sign “☮” the Times」 Prince 1987年 | 133点 |
前述した通り、1アーティスト、2曲までの縛りを設けてましたので、票がばらけつつもきちんと集まったので、多くの人がPrinceに投票した、ということがわかるかと思います。
Talking Headsは3曲ランクインしました。
9位 | 「Once in a Lifetime」Talking Heads 1980年 | 294点 |
22位 | 「Born Under Punches (The Heat Goes On)」Talking Heads 1980年 | 222点 |
46位 | 「This Must Be the Place (Naive Melody)」Talking Heads 1983年 | 162点 |
代表曲の一つ、「Burning Down The House」じゃなくて、 「This Must Be the Place (Naive Melody)」 や 「Born Under Punches (The Heat Goes On)」 、それからサイドプロジェクトのTom Tom Clubの曲もランクインしたのが興味深かったです。
Michael Jacksonは2曲だけのランクインでしたね。
30位 | 「Billie Jean」Michael Jackson 1982年 | 204点 |
93位 | 「Beat It」Michael Jackson 1982年 | 102点 |
今日的な評価ではPrinceが6曲ランクインしたことを考えるとマイケルが2曲だけっていうのはちょっと少なかったかなと思います。おそらく5曲ぐらい入っていても仕方ないかなって思われたんじゃないでしょうか。
実際スミスとは違ってPrinceが6曲ランクインしてたことにネガティブな意見は僕の見る限りはありませんでした。それからマドンナが一曲だけというのも少ない様に感じましたね。
しかも「Beat It」というロックテイストの強い曲がランクインしたのも意外でしたね。
それではこれはランクインしてもよかったんじゃないかという曲をピックアップしてみましょう。
*ラップ/ヒップホップ、R&Bについてはまた後程書きたいと思います。
ランクインしなかった80年代アメリカの代表曲
「The Power of Love」Huey Lewis and The News 1985年
シンセをフィーチャーしたリフが気持ちいい、映画『Back To The Future』の主題歌としても有名なポップなロックナンバー。全米一位。
「Hard to Say I’m Sorry」Chicago 1982年
シカゴ出身のブラスロックバンドが、デヴィッド・フォスターをプロデューサー、ソングライターとして迎え入れ、AORに路線を変更してヒットさせた曲。全米一位。
「Rockit」Herbie Hancock 1983年
ジャズピアニストのハービー・ハンコックが、ヒップホップの要素を取り入れて作ったエレクトロ・ダンスポップチューン。
「Luka」Suzanne Vega 1987年
アメリカのシンガーソングライターが児童虐待をテーマにしたヒットソング。
「You Can Call Me Al」Paul Simon 1986年
ポール・サイモンが南アフリカのミュージシャンたちと作り上げたアルバム『グレイスランド』収録の代表曲。小沢健二がイントロを拝借したことでも有名。
「We Are The World」U.S.A. for Africa 1985年
イギリスのバンドエイドをうけて、発足されたチャリティープロジェクト。
マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーの共作で、スティーヴィー・ワンダー、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン等、錚々たる面子が集結した。
次のページからは邦楽でランクインした曲を見ていきたいと思います。