ロックやギターミュージックの大きな醍醐味の一つといえばギターリフです。
リフとはリフレイン(繰り返し)のことで、つまりギターリフとは簡単にいってしまえば、曲のイントロにギターで繰り返される印象的なフレーズです。
そんなギターリフのカッコいいもの、ガツンとくるものを集めてランキングにしてみたのが今回の企画です。
洋楽だけのリストは沢山ありますが、今回は邦楽も交えてオールタイムべストをつくりました。
「かっこいいギターリフの曲を沢山聴きたい!」というかたはもちろん「かっこいいギターリフを作りたい!」っていうギタリストの方はぜひとも参考にしていただきたいですね。
選曲のルール
・1アーティスト3曲まで。
・ギターリフそのものの順位であって楽曲そのものの順位では無い 。
・ベースの功績の方が大きい場合は、外すか、順位をさげた。
・ドラムと絡んで初めて成立するリフも少し順位は下げたが、ベースほどは下げなかった。
- 100位 グリーン・ディ「アメリカン・イディオット」Green Day “American Idiot” 2004年
- 99位ゆらゆら帝国 「アーモンドのチョコレート」1999年
- 98位 ホワイト・ストライプス「セブン・ネイション・アーミー」The White Stripes “Seven Nation Army” 2008年
- 97位 ザ・クラッシュ「クラッシュ・シティ・ロッカーズ」The Clash “Clash City Rockers” 1978年
- 96位 ベック「ルーザー」Beck “Loser”1994年
- 95位 AC/DC 「ユー・シュック・ミー・オール・ナイト・ロング」AC/DC “You Shook Me All Night Long” 1980年
- 94位 クーラ・シェイカー「ヘイ・デュード」Kula Shaker “Hey Dude” 1996年
- 93位 エアロスミス「ママ・キン」Aerosmith “Mama Kin” 1973年
- 92位 クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル 「ダウン・オン・ザ・コーナー」Creedence Clearwater Revival “Down On The Corner” 1969年
- 91位 XTC「ライフ・ビギンス・アット・ザ・ホップ」XTC “Life Begins At The Hop” 1979年
- 90位 BOØWY「Bad Feeling」1985年
- 89位 ザ・ビートルズ「デイ・トリッパー」The Beatles “Day Tripper” 1965年
- 88位 バズコックス「エヴリバディーズ・ハッピー・ナウアデイズ」Buzzcocks “Everybody’s Happy Nowadays” 1979年
- 87位 Queens Of The Stone Age “No One Knows” 2002年
- 86位 プライマル・スクリーム「ジェイルバード」Primal Scream “Jailbird” 1994年
- 85位 ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス「パープル・ヘイズ」The Jimi Hendrix Experience “Purple Haze” 1967年
- 84位 デヴィッド・ボウイ「ジギー・スターダスト」David Bowie “Ziggy Stardust” 1972年
- 83位 R.E.M.「ホワッツ・ザ・フリークエンシー、ケネス?」 R.E.M. “What’s The Frequency, Kenneth?“ 1994年
- 82位 オジー・オズボーン「クレイジー・トレイン」OZZY OSBOURNE “Crazy Train” 1980年
- 81位 外道「ビュンビュン」1974年
100位 グリーン・ディ「アメリカン・イディオット」Green Day “American Idiot” 2004年
- ギタリスト:ビリー・ジョー・アームストロング
「バスケット・ケース」にかわって彼らの代表作になった名曲。当時のアメリカブッシュ政権やアメリカ社会のあり方に対する強烈な批判と皮肉をぶちまけた曲。
21世紀で最もポピュラーなパンクギターリフの一つで、爽快なディストーションサウンドが気持ちいいリフ。
99位ゆらゆら帝国 「アーモンドのチョコレート」1999年
- ギタリスト:坂本慎太郎
はねたリズムとブラッシング(弦をミュートさせてアタック音だけを聞かせる奏法)が気持ちいいギターリフ。
98位 ホワイト・ストライプス「セブン・ネイション・アーミー」The White Stripes “Seven Nation Army” 2008年
- ギタリスト: ジャック・ホワイト
ベースリフに聴こえますが、じつはエフェクトをかけて音程を1オクターブ下げたギター。
2000年代でギターリフといえばこれを連想される人が多いのでは?
97位 ザ・クラッシュ「クラッシュ・シティ・ロッカーズ」The Clash “Clash City Rockers” 1978年
- ギタリスト:ミック・ジョーンズ
パンクを代表するバンド、ザ・クラッシュのバッキバキに歪んだギターが最高なリフ。
96位 ベック「ルーザー」Beck “Loser”1994年
アコースティックギターのゆる〜いリフとブレイクビーツの上に酩酊したブルースシンガーみたいなラップが繰り広げられるヒットチューン。
リフとして優れているというよりは、このドラムループの上にのっかって、初めて効力を持つ要素もあるので、順位は低め。
95位 AC/DC 「ユー・シュック・ミー・オール・ナイト・ロング」AC/DC “You Shook Me All Night Long” 1980年
- ギタリスト: アンガス・ヤング、マルコム・ヤング
ギターリフと言えばAC⚡︎DC。彼らのリフは間と裏拍がキモ。この 0:16からのギターリフも間をたっぷりととって、その間をドラムが埋めている彼ららしいスタイル。
94位 クーラ・シェイカー「ヘイ・デュード」Kula Shaker “Hey Dude” 1996年
- ギタリスト:クリスピアン・ミルズ
0:20から。
カッティングとチョーキング(弦を弾いたあとで、押弦した指を押し上げて、音程を高くする奏法)を織り交ぜたクールなリフ。
しかしイントロから入っているベースのリフ方がカッコ良かったりします。
93位 エアロスミス「ママ・キン」Aerosmith “Mama Kin” 1973年
- ギタリスト:ジョー・ペリー、ブラッド・ウィットフォード
パワーコードを中心としたシンプルでかっこよく、初心者でも弾きやすいリフ。
92位 クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル 「ダウン・オン・ザ・コーナー」Creedence Clearwater Revival “Down On The Corner” 1969年
- ギタリスト:ジョン・フォガティ、トム・フォガティ
弾いてるだけで楽しくなっちゃうコミカルな単音系リフ。
単音系リフってパワーコードより少ないけど、その分、遥かに印象的だったりします。
その中でもコミカルでリズミカルで楽しいフレージングは限られてて、その最高峰。
91位 XTC「ライフ・ビギンス・アット・ザ・ホップ」XTC “Life Begins At The Hop” 1979年
- ギタリスト:デイブ・グレゴリー、アンディー・パートリッジ
シンプルな単音リフですが、頭打ちのドラムビートと組み合わさることでポップで急性的な雰囲気を獲得。
よりテンポが速いライブ盤も良い。
90位 BOØWY「Bad Feeling」1985年
- ギタリスト:布袋寅泰
邦楽のカッティングギターリフといえばこれか、山下達郎の「Sparkle」。
しかしこの曲、何度練習しても弾けないし、音色を作るのも難しい。
BOØWYはめちゃくちゃギターアレンジの勉強になるバンドなので聴かず嫌いの人は是非。
89位 ザ・ビートルズ「デイ・トリッパー」The Beatles “Day Tripper” 1965年
- ギタリスト:ジョージ・ハリソン
ビートルズでギターリフといえば、これか「アイ・フィール・ファイン」。
丁度彼らの音楽性が複雑化していく端境期で、『ラバーソウル』への布石がリフのリズムや音程にも表れています。
88位 バズコックス「エヴリバディーズ・ハッピー・ナウアデイズ」Buzzcocks “Everybody’s Happy Nowadays” 1979年
ギタリスト: ピート・シェリー、スティーヴ・ディグル
ドラムのシャッフルビート上にのん気な単音フレーズ、そこからのハードで爽快なパワーコードと作りはシンプルですが、静と動の落差が強力なギターリフ。
皮肉たっぷりの歌詞も最高。
87位 Queens Of The Stone Age “No One Knows” 2002年
ギタリスト:ジョシュ・オム
バンド一丸となって繰り出すリズムにのったリフがなんともかっこよく、そしてどことなくユーモラス。
お馬鹿でCoolなPVも良い。
86位 プライマル・スクリーム「ジェイルバード」Primal Scream “Jailbird” 1994年
- ギタリスト: アンドリュー・イネス、ロバート・ヤング
ファンク要素を取り入れつつも所謂典型的な「ロック」を再展開して見せた4thアルバムのオープニングトラック。
ダンスミュージックの要素を入れてリズムを重視する事で70年代にはありそうでなかったギターリフ。
85位 ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス「パープル・ヘイズ」The Jimi Hendrix Experience “Purple Haze” 1967年
- ギタリスト:ジミ・ヘンドリックス
頭から歌までギターの印象的なパターンが3つもあって、どれを対象に評価したら良いか分からず順位が低くなってしまった感はありますね。
これに限らず、ジミヘンはとにかく一曲の中のアイデア量が半端ない。なので、もうリフがどうこうでもないやばいギタリストですね。
84位 デヴィッド・ボウイ「ジギー・スターダスト」David Bowie “Ziggy Stardust” 1972年
- ギタリスト:ミック・ロンソン、デヴィッド・ボウイ
リフ自体は割とシンプルなコード物。ですが、ボウイのかけ声と、ドラムアレンジでこの上なくマジカルなイントロに仕上がっている名曲。
アウトロも最高です。
デモ演からあったフレーズだからアイデアはボウイ発。それにミックがアルペジオの味付けした感じですね。
83位 R.E.M.「ホワッツ・ザ・フリークエンシー、ケネス?」 R.E.M. “What’s The Frequency, Kenneth?“ 1994年
- ギタリスト:ピーター・バック
のびやかなオーバードライブの音色がたまらないリフ。
歪みすぎず、クリーンすぎず、実に絶妙な塩梅でこの音色だけでも勝ち。
82位 オジー・オズボーン「クレイジー・トレイン」OZZY OSBOURNE “Crazy Train” 1980年
- ギタリスト:ランディ・ローズ
この曲も素晴らしいリフが2つ入ってる強い曲なんですが、0:32からの単音とコードの響きを交互に素早く聴かせる後者のリフが至高。
ギタリストは聴いた直後に弾きたくなります。
ランディは残念ながら飛行機事故によって25歳の若さで亡くなってしまいます。
もし亡くなっていなければもっと沢山の素晴らしいフレーズを残してくれたかと思うと非常に残念。
81位 外道「ビュンビュン」1974年
- ギタリスト: 加納秀人
外道は70年代に活動していた伝説のロックバンド。
日本にも外道がいたと言えるようなダイナミックで凶悪なロックサウンドを聴かせてくれます。
何にもいうことない、ただ格好いいパワーコードのシンプル系ギターリフ最高峰の一つ。