リフといえばロックの醍醐味で、大半はギターだったりしますけど、実はベースのリフも結構カッコいいものが多いです。
というわけで今回はベースリフのカッコいい曲の特集です。
1. レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「ハイヤー・グラウンド」Red Hot Chile Peppers “Higher Ground”
ベースリフといえばレッチリによるスティービー・ワンダーのカバーのこの曲は有名ですね。
フリーによるこのベースリフは原曲のキーボードのフレーズをそのままなぞったものですが、スラップによるアタック音の強調でより力強くなっています。
ベーシストでよく腕慣らしや練習に弾くという方も多いのではないでしょうか。
かく言う筆者もベースを手に持つとついつい弾いてしまうフレーズの一つです。
ベースの試奏で店頭でこのフレーズを耳にしたこともあるぐらいです。
しかしこのフレーズを一曲通して引き続けるにはなかなか大変で、練習曲にもってこいだと思います。
筆者もベースに本気で取り組んでいたときは練習メニューに加えていました。
2. プライマス 「ジェリー・ワズ・ア・レース・カー・ドライバー」Primus “Jerry Was A Race Car Driver”
ベースボーカルのレス・クレイプール(Les Claypool)率いるアメリカ変態オルタナバンド、プライマス (Primus) 。
彼の変態的かつテクニカルなベースプレイはベーシストならずとも必聴ですね。
今回はベースリフでグイグイ聴かせるナンバー「ジェリー・ワズ・ア・レース・カー・ドライバー」をチョイスしました。
いやぁ。かっこいいですね。
ベースでギターより目立ちたい!
という人は是非参考にしていただきたいと思います。
3. ザ・クラッシュ「7人の偉人」The Clash “The Magnificent Seven”
パンクバンドのクラッシュは、その音楽性をパンクにとどまらせず、レゲエやダブ、ヒップホップまで取り入れて幅広い音作りをしていきました。
そんな彼らがいち早くヒップホップに挑戦したナンバーがこちらです。
ビースティーボーイズやRUN DMCよりも前の時代の話です。
この曲のベースはクラッシュのベーシスト、ポール・シムノンではなく、ノーマン・ワット=ロイが弾いています。
同じベースリフを繰りかえすこの曲は、ベース練習曲としても最適ですね。
4. エルビス・コステロ&ジ・アトラクションズ「パンプ・イット・アップ」(Elvis Costello & The Attractions “Pump It Up”)
ミスチル の「シーソーゲーム」の元ネタでもあるこのPV。
どの楽器もかっこいいですが、ブルース・トーマスのメロディアスかつクールなベースリフが印象的です。
エルビス・コステロは、初期には当時全盛期だったパンクロックや、パブロックのような音をだしていました。
その時一緒にやっていたバンドがアトラクションズです。
この時期のコステロのバンドサウンドは非常にカッコいいのが多いので、バンドやっている方は是非チェックしてみて下さい。
5. レディオヘッド「ナショナル・アンセム」Radiohead “The National Anthem”
レディオヘッドが大胆に音楽性を変化させた転換期のアルバム『キッドA』からの一曲。
そのアルバムの中では珍しく打ち込みではなくバンドサウンドがメインになっている曲がこの「ナショナル・アンセム」。
めちゃくちゃかっこいいベースリフが緊張感を保ったまま楽曲を引っ張っていきます。
実はこの曲のベース演奏はレディオヘッドのベーシスト、コリン・グリーンウッドではなく、ボーカルのトム・ヨーク。
実はこのフレーズ、トムが10代からあたためていた ベースリフだったのです。
コリンはさぞ悔しがったことでしょう。
こんな美味しいベースリフは自分で思いつきたかったはずです。
この曲については別で記事としてまるっと取り上げましたので、詳しく知りたいかたはご覧ください。
6. ニルヴァーナ「ラブ・バズ」(Nirvana “Love Buzz”)
ニルヴァーナはもはや説明不要ほど有名な、90年代を代表するロックバンド。
彼らの1stアルバム『ブリーチ』(Bleach) に収められいる、ショッキング・ブルー (Shocking Blue) のカバー曲「ラヴ・バズ」(“Love Buzz”) は妖しい雰囲気満点のベースリフが素晴らしいんですよ。
原曲リフに手を加えたクリス・ノヴォセリックのベースリフが曲を引っ張り、それにカートのメタルから影響を受けたギタープレイが絡みます。
7. ニュー・オーダー「セレモニー」 New Order “Ceremony”
まるでギターのようなイントロですが、実はこの印象的なリフはベースの高音弦をひいたものです。
このようにニュー・オーダーのベーシスト、ピーター・フックはギターのようにベースでリードフレーズ、ソロを弾くことで有名です。
8. ザ・ジャム「イン・ザ・シティ」The Jam “In The City”
ジャムのデビューシングルにして最強パンクアンセムです。
ブルース・フォクストンの、これがリッケンバッカーベースの音じゃぁ、と言わんばかりのゴリゴリとしたベースリフが熱いですね。
スーツを着てガンガン動きまわるステージアクションもカッコイイです。
ジャムはその後、音楽性を変化させパンクにとどまらないサウンドを展開。
ベースという観点でいえば後期の曲「悪意という名の街」(“Town Called Malice”)もオススメです。
まとめ
どうだったでしょうか。
ギターだけでなく、ベースのリフもめちゃくちゃかっこいいと言う事がわかっていただけたかと思います。
ベースの楽器として美味しいところはリズムを強力に打ち出しながらもメロディーで聴かせることができる所だと思います。
今回の特集でも、その両方を兼ね備えたモノばかりでしたね。
ベーシストの方は是非参考にしてみて下さい。