いよいよベスト10が近づいてきました。このページでは20位から1位の発表です。
20位から11位は70年代の名盤が多く登場する10枚になりました。こういうランキングの常連アルバムが結構でてきますので、いままでのなかで1番納得感はある10枚かもしれないですね。
20位 遠藤賢司『満足できるかな』1971年
日本のフォークを代表する名盤。表題曲と「カレーライス」ばかり有名ですが、聴きどころは静謐さをたたえた他の楽曲群ですね。Jeff BuckleyやBon Iverなどと並べて、静かに心を振るわせる音楽に浸りたい時に愛聴してます。
おすすめの曲
「カレーライス」代表曲。カレーライスを作る君とギターを弾く僕、そして猫。何の変哲も無い日常。そしてテレビでは三島事件。「誰かがお腹を切っちゃったって とってもいたいだろうにね」エンケンさんの事件へのスタンスは分からないが、とても冷ややかである気はします。
「おやすみ」この曲かけながらまどろみたいですね。エンケンさんは熱い人ってイメージあるけど、代表作のこのアルバムはほとんど囁く様に歌う曲ばかりというのも面白いです。
「待ちすぎた僕はとても疲れてしまった」歌い方が独特ですよね。凄いソフトに歌っている。この歌い方やトーンが一つの発明というか本作の最大の聴きどころだと思います。各曲の歌い方の工夫が素晴らしいです。バンドをバックにしている曲もありますが、基本はギターやハーモニカと歌だけなんですけど、歌い方の違いで結構曲ごとのすみわけやバリエーションがあって全然飽きないアルバムですね。かといって全体の統一感もありますし。やっぱり名盤だと思います。パンクをとりいれた『東京ワッショイ』とかまた歌い方全然ちがうんですけど。今作はバックをはっぴいえんどの面々(細野晴臣、鈴木茂、松本隆)がサポートしていますが、目立ちすぎず抑えた演奏がよいです。
「外は暑いのに」隠れた夏ソングの名曲では。本作でも特筆すべき名演だとおもいます。曲のリズムとか間の取り方とか、ニール・ヤングの影響を強く感じます。
「寝図美よこれが太平洋だ」ウクレレをフィーチャーした、スタジオの雰囲気伝わる楽しいナンバー。最近スタジオのお遊びをとりいれた曲ってあんまりない気がしますね。当時大問題になっていたスモッグなど大気汚染の話題もちらりと顔をだすのが時代を感じさせます。
19位 KOHH 『DIRT』2015年
2010年代を代表する日本のラッパーの3rdアルバム。
ここでライミングされてる生活は全く僕のものとは違う。けれども「死」「孤独」「人間関係」「飽くなき好奇心」など、ラップされているコアなトピックにはいちいち共感してしまうし、再考を促される深い1枚。
客演もそれなりに多いし、トラックも色んな人に作ってもらってるんですけど、やっぱり統一感あるし、客演の力を借りてる感は全くなくて、KOHHの印象が前面に出てるのはやはりラッパーとしての圧倒的な存在感の証かと。
言ってる事がありきたいなことなのか凄いのかよくわかんなくなるところがあります。それぐらい大きくて普遍的なテーマを扱っていて、やりようによっては安直にみえちゃう危険性をはらんでいるんですけど、当然KOHHはそんなこと無いんです。
ありがちなポップの説教くさい歌詞とどこで違いが出るのかちゃんと分析してみたいですね。おんなじテーマでも全然重みが違う。
おすすめの曲
「Be Me」モーリス・アルバートの「愛のフィーリング」を下敷きにして作られた曲。トラックはI-DeA。ソフトバンクとかドコモauとか平気でリリックに出しちゃうとか凄いなと思います。風化や陳腐になるのが怖くて出来ないですよね。少なくてもロックの感覚では無理ですね。
「Dirt Boys feat. Dutch Montana & Loota」トラップの悪〜いビートにすげえカッコいいラップ。「悪さ」を表すのにdirtとか、「汚れまくり」って使ってるのが新しいと思いました。
「一人」半泣き状態みたいな、切なげな声のトーンでずっとラップ続けるスタイルが新鮮で衝撃。ヒップホップにはやっぱり威圧感のある声色だったり、さもなきゃもっとユーモラスなものが多いですからね。僕の知識不足かもしれないけどこんなのは聞いたことが無い。人生とか死とか孤独とか大きなテーマに唐突にファッションの話とかそのバランス感覚にも痺れます。
「If I Die Tonight feat.Dutch Montana, SALU」死についてのトラック。今日死んだらどうするという問い掛け。 Dutch Montanaによる導入は『グッドフェローズ』みたいなフィクションの話、ハスリングの結果の不幸な結末みたいな話ですが、コーラスとKOHH、SALUのヴァースで我々一般人の日常ともクロスする。ショッキングなPVも話題に。
「社交」人付き合いについて。真理をついてると思いますね。「社交」って言葉単体で抜き出して発してみたらこんな響きになったっていう発見がこの曲のキーかと。「Dirt Boys」のフックもそうですけどキーワードとなる言葉の響かせ方のコツをつかんでる。やっぱりここでも半泣き状態みたいな、エモーショナルな声のトーンですよね。後半でだんだん普通のトーンから徐々に感情が高まっていくのが圧巻。「プルプル鳴りやまないiPhone」で笑ったらいいか泣いたらいいかよくわからない感覚に陥ります。
18位 Art-School 『Requiem for innocence』2002年
本当は一位にしたいぐらい一時期めちゃめちゃはまっていた一枚。勿論彼らの他の作品も大好き。
しかしこれはなるべく若いうちに出会っておきたいバンドかと。あんまり出会いが若すぎてもその後の人生に影響を与えかねないのでどうかとおもいますが(笑)。
曲のタイトルの元ネタは映画から結構とってきています。そのタイトルが示すようにレオス・カラックスやウォン・カーウァイの映画の様な耽美的な世界、無軌道な青春性、刹那的な人生観などから大いに影響をうけて作られているかと。というかそれらの映画のぐっとくるシーンだけを抜き出して来て引き延ばして作られた様な楽曲群ですね。 彼らの映画の主人公がそうである様にバンドも短命かと思いきや未だ存続しているという(笑)。
世界観はそんな感じなんですが、音楽的には基本的に90年代のオルタナティブロック、シューゲイザー、ギターロックの最もロマンチックな部分、刹那的な世界観を切り取って、編集して見せたアルバム。その点では新しさとかはないんだけど好きな人にはたまらないっていう。
そういう「編集感覚」という意味ではある意味渋谷系っぽいですかね。大体ほとんどのアルバムがそういう作りになっているんですけど、本作はデビュー作だけあって、それらの要素とバンドの初期衝動が合わさって他のアルバムにはない「青い」魅力があるとおもいます。
笑いの無いシリアスなバンドと思いきや、PVではギャグいれてきたりして面白いです。
おすすめの曲
「シャーロット」初期アートを代表する一曲。 登場人物とか舞台設定とかとにかく日本じゃないですよね。名前は絶対外国名だし。その異国感も逆に感情移入のしやすさになってますね。
17位 スーパーカー『ANSWER』2004年
彼らのラストアルバムにして実は最高傑作。
詩、演奏共に集大成でありながらもミニマルな格好良さ。無駄を極限まで減らしたシンプルで研ぎ澄まされた完成度の高い楽曲群に痺れます。
バンドとしてのカッコよさと電子音楽のクールネスが上手く融合した傑作。
フォーマットがCCCDで無ければもっと評価されていたとおもいますね。再評価希望。
このアルバムについて詳しくはこの記事でたっぷりとかたってます。
16位 フジファブリック『TEENAGER』 2008年
楽曲のインパクト、完成度の高さは勿論、アルバムとして「ペダル」に始まって表題曲で余韻を残して見事に終わる構成力の高さが気持ちいい1枚。個々の技術力と楽曲と変態が理想的に混ざり合った名盤。
フジの魅力はやはりマニアックで変態的なバンドアレンジやフレージングだと思います。
でもメンバーのルックも志村さんの歌声も爽やかだから中和されてるところがあって面白いですね。
おすすめの曲
「ペダル」徐々に盛り上がってスッと終わる。アルバム一曲目にふさわしいナンバー。洋楽みたいなVerse Chorus の繰り返しのシンプルな曲ですがアレンジで飽きさせずに聴かせる。
「記念写真」爽やかな印象を残す二曲目。ギターの山内総一郎作曲。間奏ではちょっと変なフレージングでただ爽やかなだけにはしない。
「B.O.I.P.」アップテンポな三曲目。この曲も山内さん作曲ですね。アレンジの妙でスリリングで変態的な展開を見せてぐいぐい聴かせるところもなんだかXTCっぽいところも。
「若者のすべて」最早スタンダード的な扱われ方もし始められた名曲。歌ドリブンな曲でもバンドっぽさを失わず自然に出来ている所も技量を伺わせます。
「Strawberry Shortcakes」らしさが爆発した変態ひねくれギターロック。エレキシタールがカッコいい。スティーリー・ダンの「Do it again」という曲を連想します。フジは楽器の音色に一工夫があっていいですね。
「TEENAGER」アルバムのラスト曲。きれいに終わってる感じがする。本作よりいい曲が沢山入っているアルバムはあるんですけど、本作ほど最初から最後まできれいに繋がっている感があるものってなかなかないと思ってます。
15位 サニーデイ・サービス『MUGEN』1999年
『愛と笑いの夜』のレビューでも書きましたが、サニーデイのアルバムでどれを選んで何位にするか今回多分一番悩んだんですけど、これは絶対入れてたと思います。
個人的には彼等のキャリア中最も完成度が高く粒揃いの楽曲がつまった最高傑作かと。
サニーディは静かに始まって静かに終わるパターンのアルバムがおおいですが、本作もそうですね。アルバムが一つの作品であるという意識が高いバンドである証拠だと思います。
おすすめの曲
「恋はいつも」よく聴くと打ち込みのリズムトラックが入っていて、アナログなバンド形式の曲みたいでそうでない所も面白いです。各パートも歌心やニュアンスに溢れ、それが同じベクトルを向いていて気持ちがいい。キーボードのシンプルで印象的なソロも最高。聴きながら夜散歩すると最高にチル。アナログの極みである口笛もはいってたりで、やっぱりテクノロジーとのバンドサウンドの融合が本当に憎たらしいほど巧みですね。なので一見70年代にありそうな曲なんだけどやっぱり90年代じゃないと出てこなかったサウンド。
「スローライダー」これもずっと打ち込みのリズムトラックが入っていて、オープンのハイハットをサンプリング的な入り方をしています。リズムはヒップホップ的に作られているのに上物がギターメインだからまるで全部バンド演奏みたいに響く。
「真夜中のころ・ふたりの恋」実はサニーデイで一番聴いている曲ですね。何気ないが映画的でロマンチックな人生のひとときを切り取ったような極上のポップソング。
14位 四人囃子『一触即発』1974年
日本のプログレッシブロック最高峰。そして「プログレってどんな音楽?」って聞かれたらとりあえず表題曲を聴いてもらいますね。そのぐらいプログレ的なるものがつまった名盤。
短めのインストが二曲なので実質三曲の全五曲。
おすすめの曲
「空と雲」プログレバンドって分類されるけど、これなんかはムーディーなサイケデリックロックっぽい感じとも言えます。プログレといえばテクニックあってこそみたいな所もありますが、この曲は特にテクを前面に出す感じでも無く、美しい歌のメロディとそのイメージを活かすアレンジや曲構成になっています。
「おまつり (やっぱりおまつりのある街へ行ったら泣いてしまった)」メロウでムーディーな前半が心地よい。攻撃性の低いドアーズみたいな。こうゆう浮遊感のあるメロウな演出と美しいメロディーが四人囃子の持ち味の一つかと。歌詞については犬が主人公と言われている曲。プログレ的な展開も、早くてメロディアスなパッセージというよりはリズムのバリエーションで色々見せています。そんなリズム重視な所も好きですね。
「一触即発」様々な展開かアイデアが次々と展開される圧巻の表題曲。三連で畳み掛ける導入部が若干エマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」っぽいです。古今東西プログレの名曲ベストテンを作るなら絶対ランクインさせたい名曲の名演。プログレって何って聞かれたらこれを聴かせたいぐらいプログレのイデア的な曲。歌メロは他の二曲の方が際立っていますが、総合的にはこの表題曲が圧倒的ですね。
13位 サディスティック・ミカ・バンド『黒船』1975年
加藤和彦(ギター、ボーカル)、加藤ミカ(ボーカル)、高中正義(リードギター)、高橋幸宏(ドラム)、小原礼(ベース)と邦楽界で重要なプレイヤーばかりが結集したスーパーバンドの2枚目で、黒船来航をテーマにしたコンセプトアルバム。
加藤夫妻の歌心にバッキバキのスリリングな演奏が付随した奇跡の名盤。
ジャケットの写真はデヴィッド・ボウイの『ヒーローズ』の写真でロックファンにはおなじみの鋤田正義氏。
クリス・トーマスのプロデュースのせいかロキシー・ミュージックっぽいキモカッコいいテイスト、パンチの効いた音処理が最高。
おすすめの曲
「タイムマシンにおねがい」木村カエラとの再録も再ヒットした名曲。間奏のバッキバキの高中さんのギターソロがやばい快心のポップロックナンバー。
「黒船(嘉永六年六月二日)」「黒船(嘉永六年六月三日)」「黒船(嘉永六年六月四日)」黒船来航をテーマとしたインストの組曲。イントロの高橋さんのドラム凄くないですか?はい、凄いです。ボーカルのミカさんと加藤さん以外のメンバーは後にサディスティックスというバンドを結成するんですけど、そのバンドの悪ノリに通じる曲。後のサディスティックスはもっと笑いの要素が強くなっているんですけど、本作では緊張感とユーモアの要素が上手い具合にミックスされているとおもいます。
「どんたく」タイトなリズム隊とファンキーなギターとシンセが超気持ちいい曲。特にサビ終わりのブレイクがカッコいいです。曲自体も加藤さんらしく、どこかユーモラス。どんたくはオランダ語で日曜日から来ていて、昔は土曜日が半分学校があったり、会社があったりして、半ドンとよばれていましたね。
「塀までひとっとび」ファンキーなイントロのベースにやられちゃう名曲。ミカバンドらしいユーモアと攻撃性が上手く合致したファンクナンバー。ギターソロもめちゃくちゃ格好良いです。
12位 矢野顕子『JAPANESE GIRL』1976年
リトル・フィートや日本の名だたるミュージシャンをバックに従えた驚異のデビュー作。特にリトル・フィートとの共演の最初の三曲が圧倒的。
レコードのA面はAmerican Sideと名を打たれてましてリトル・フィートとの共演がおさまっています。B面はJapanese Sideで当時名だたるミュージシャンとの共演が楽しめます。
B面はJapanese Sideにふさわしく、ポップ界隈のミュージシャンにかぎらず、和太鼓や琴、三味線と共演しています。
矢野顕子さんと言えば、近年声優やCM、ナレーションなどで求められている、独特の可愛らしい声や歌い方が特徴的ですが、この頃はその傾向がまだ顕著ではないのが面白いですね。
しかしながら歌い方とか声のトーンの変化はすでにこのアルバムから本当に巧みに使い分けています。
おすすめの曲
「気球にのって」イントロから一聴して、「あ、リトル・フィートだな」ってわかる特徴的なリズムが楽しめます。しかし、矢野さんは全く飲まれてないし、対等にセッションしているんですね。リトル・フィートをバックにスキャットなんかとても僕はできません。プレイヤー同士が火花を散らす、後半のインタープレイが凄い。
「クマ」矢野さんが飼っていた犬「クマ」の事を歌にした曲。リトル・フィート相手に変拍子の曲をやろうという勇気は僕にはありません。
「風太」琴を大胆にフィーチャーした小品。風太のというのは本作の「小東洋」名義で本作のプロデュースもしている矢野誠氏との間のお子さんの名前。
「丘を越えて」藤山一郎のカバー曲でもともとは1931年に発表された古いヒット曲。ムーンライダーズ関連のミュージシャンがバックを務めています。そのままストレートにカバーせずに、変拍子にしちゃってるところがらしいですね。矢野さんは結構カバーが好きみたいで、そのキャリアのなかでたびたび名カバーを披露されてますので、そういうところもこのデビュー作でもう出ているんだなと思いました。
11位 細野晴臣『泰安洋行』1976年
ニューオリンズの音楽やマーティン・デニーのエキゾチックサウンド、沖縄民謡などをごった煮にしたコレが本当のミクスチャーミュージック! その豊潤なリズム、メロディに身を委ねれば極楽気分に。
これは結構罪作りなアルバムで、このミクスチャー感を一度味わってしまうと、ストレートなロックとかストレートなファンクとかブルースとか、オリジネーターは別としてつまらないと感じるようになって聴きにくくなってしまうような、そんな中毒性のあるアルバムだと思います。
おすすめの曲
「蝶々-San」コンセプトはプッチーニのオペラ『マダム・バタフライ』から。Weezerのアルバムのタイトル『ピンカートン』の一曲「バタフライ』もこのオペラが元ネタですね。コーラスには山下達郎と大瀧詠一が参加していて滅茶苦茶豪華です。
「東京Shyness Boy」シャイネスボーイとは鈴木慶一氏のことらしい。すぐ顔を赤くしたので。
「“Sayonara”,The Japanese Farewell Song」マーティン・デニーのエキゾチックサウンドミーツ沖縄音階。海外から見た誤解された「日本」を音楽で表現するというのがこのアルバムの試みの一つですが、その成果の最たるものの一つかと。
「Black Peanuts」ロッキード事件を揶揄した曲。細野さんにしては珍しく政治的な曲ですね。
「Chow Chow Dog」本作で僕が一番お気に入りのスロウファンクナンバー。心はNirvanaよ。
20位から11位まとめ ~「総合力」か「凄み」か~
このランキングでもっとも「日本の名盤100選」らしいラインナップでしたね。70年代の名だたる名盤、遠藤賢司『満足できるかな』、四人囃子『一触即発』、サディスティック・ミカ・バンド『黒船』、矢野顕子『Japanese Girl』そして細野晴臣『泰安洋行』がランクインしました。
やはりこれらの作品にはなかなか代えがたい時代の空気感(遠藤賢司『満足できるかな』、四人囃子『一触即発』)であったり、技巧の優れたミュージシャン同士の演奏のぶつかり合いだったり(サディスティック・ミカ・バンド『黒船』、矢野顕子『Japanese Girl』、細野晴臣『泰安洋行』)、ちょっとそこらへんのアルバムでは太刀打ちできないオーラのような「凄み」がありますね。
「凄み」と言えば19位にランクインしたKOHHの『Dirt』は一曲が持つ曲の重みが突出しているので、この様な上位になりました。対して、一曲一曲の凄みというよりは、アルバムのトータルの流れの素晴らしさから上位にランクインしたのがフジファブリックの『TEENAGER』でした。
またArt-Schoolの『Requiem for innocence』はデビューアルバムだけが持つことを許されるような勢いと向こう見ずさが見事にパックされた優れたバンドドキュメントでもある一枚だと思います。好き嫌いはわかれそうですが…。
ということで次回はいよいよベスト10です。