デビューシングルを出す前からTVでの露出も多く、かなりの人気があったジャーニーズのユニット、KinKi Kids。
メンバーは堂本光一、堂本剛と同じ苗字の二人。
CDデビューと同時にヒットチャートを賑わしていましたね。
今回はそんなKinKi Kidsのヒット曲のなかから5曲選んでランキング形式で発表していきたいと思います。
第5位 KinKiの二人が出演していたTV番組のテーマソング
- 「全部抱きしめて」
康珍化作詞、吉田拓郎作曲のヒットシングル。1998年発売です。
この曲は「青の時代」と言う曲と両A面シングルで発表されたんですけれども、LOVE LOVE あいしてる』と言うテレビ番組のテーマソングになっていたこともありこちらの曲の方が有名だと思います。
吉田拓郎さんが作曲していると言うことで実に拓郎さんらしいメロディーが聴ける曲ですね。
言葉の詰め込み方に特徴があるんですがAメロの部分に拓郎節とでも言うべきように言葉がつめこまれています。
ところが、光一くんがあんまりそれがちゃんと上手にできてないような感じがあってそこがちょっと面白いところですね笑。
剛くんはうまくこなして歌いきれている感じなんですけど、そこがやっぱり2人の歌に対する姿勢の違いというかうまさの違いというのが表れていますね。
セールス面ではミリオンセラーを達成した大ヒット曲です。
これまでの曲とはちょっと違ってフォーク調といいますかややのんびりしたようなテイストがありますね。
その点KinKiの2人の華やかさや若さみたいなものがちょっと削がれているような側面はあります。
そういった意味でもちょっと順位が低めになってます。
第4位 楽しげなお祭りムードただよう曲
- 「フラワー」
ラテン音楽のノリを取り入れた今までとはちょっと毛色の違ったシングル。1999年発売。
同じジャニーズのV6に「WAになって踊ろう」という曲がありますがノリとしては似てますね。
ただ人数が多いと言うのはあるかもしれませんが、V6のバージョンの方がよりお祭りっぽいノリが前面に押し出ていて、それよりかは「フラワー」の方がKinKiの2人の歌、存在感を前面に押し出した曲になってます。
こういうお祭り系ラテン系のノリの曲がライブでは1曲ぐらいあった方が盛り上がりますのでそういった時に重宝しそうですね。
また同じ花と言うことでジャニーズで思い浮かぶのはSMAPの「世界に一つだけの花」ですが曲のメッセージ性としてはこちらに近しいものがあります。
第3位 年始に必ず聴きたくなる一曲
- 「Happy Happy Greeting」
元旦に関する曲って結構クリスマスソングやバレンタインソングに比べると少ないですよね。
この曲は年始を祝おうという趣旨の珍しい曲になってます。
実は年始だけじゃくて、誕生日、バレンタイン、結婚式などすべてのめでたい行事に対するお祝いも表明するような曲になってます。
構造としては単純な曲ですけど、耳に残るメロディーフレーズで飽きませんし、思わず口ずさみたくなってしまいます。
また、毎年新年になるとこの曲をパッと思い出したりしますね。
「シンデレラクリスマス」と言う曲と両A面になっており、こちらも名曲ですね。
第2位 名作詞家と一流ミュージシャンの最強コンビによる一曲
- 「ジェットコースター・ロマンス」
実は3位の「Happy Happy Greeting」もそうなんですが、作詞が松本隆さんで作曲が山下達郎さんです。
松本隆さんは70年代初頭に活躍した伝説のロックバンド、はっぴいえんどでドラマーと作詞を担当していました。
当時は日本語はロックにのらない、ロックは英詞であるべき論(ロック日本語論争)があったんですけど、はっぴいえんどは日本語もロックにのることを証明してしまいました。
そのはっぴいえんどのでの活動から松本隆さんは作詞家として数多くのヒット曲、名曲の詩を手掛けてきました。
山下達郎さんはもう説明不要ですよね。
一般的な知名度もありながら玄人筋からの評価も高い稀有な存在で、ソロデビュー以来精力的に活動を続けている日本を代表するミュージシャンの一人ですね。
そんなお二人が組んで作った曲ですので良くないわけがないですね。
さらに編曲は、何千曲ものヒットソングの編曲を手掛けてきた名アレンジャー船山基紀さんでして盤石な布陣で制作された楽曲です。
さて肝心の曲をですが美味しいメロディーラインに当時でも少し古風に感じられるけどロマンチックな歌詞、少し大げさで華やかなオーケストラとホーンアレンジが軽快で爽やかなナンバーになってます。
そういう雰囲気が実にKinKi Kidsの2人の出立や歌声にマッチしていて、中毒性のある楽曲に仕上がっています。
第1位 デビューシングルにして最高傑作、J-POP史上に残る名曲
- 「硝子の少年」
はい、栄えある第1位は彼らのデビュー曲の「硝子の少年」です。
実はこの曲も2位の「ジェットコースター・ロマンス」3位の「Happy Happy Greeting」同様、作品松本隆、作曲山下達郎のコンビによるペンなんですよね。
KinKi Kidsのアイドルとしての魅力が全開になったシングルだと思います。
以前作曲者である山下達郎さんがこの曲を歌ったバージョンがあるんですけど、当然達郎さんは歌めちゃくちゃうまいんですけどなんかちょっと違うなっていう感じがするんですよね。
やっぱりKinKi Kidsの2人の声の魅力とか若さのオーラというかそういったものが、この曲に変えがたい魅力を付け加えていると言う感じがします。
また「硝子の少年」と言うタイトルも2人のイメージにぴったりですよね。
繊細できらびやかなガラスのようなイメージ。
そしてタイトルがカタカナのガラスじゃなくて漢字の「硝子」になっているところも、一般的でありふれている「ガラス」のイメージから遠ざけることに成功していて、うまいなぁと思います。
ジャニーズ史上、いや日本のポップス史上に残る名曲だと思いますね。
まとめ
やってみてちょっと驚いたんですけど見事に松本隆、山下達郎コンビの曲に偏ってしまいましたね。
しかしこの2人の作曲コンビとKinKi Kidsの相性っていうのはやはり抜群だったのではないかなと僕は思います。
2人のスター性や魅力を引き出す最適の楽曲を提供していたんだなとつくづく思いました。
本当は筒美京平作曲の「やめないで、Pure」とかセカンドシングルの「愛されるより愛したい」、中南米のテイストを取り入れ、作詞松本隆 / 作曲織田哲郎の「ボクの背中には羽根がある」とかも紹介したかったんですけど、順位をつけるとしたらこの5曲になりました。
残念ながらサブスクリプションサービスやYouTubeに公式音源がありませんので、今回気になった方は下記のベスト盤をチェックしてみてください。