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ロック裏名盤ベスト100

以前、ヒップホップやソウルやシンガーソングライター系や、バンドでもポップでギタードリブンじゃないアルバムは抜きにした、本当にロックと定義できるようなアルバムだけを集めて作ったリスト、「ロックの名盤ベスト100」をやったんですけど、(予想通り)つまんないリストになっちゃったなと。

これは外せないなーってものをリストアップしただけで、もう100埋まってしまって、選者の個性を入れ込む余地がほとんどなくなっちゃったんで、よくあるロックの名盤リストから、ソウルとかヒップホップとかを単純にそぎ落とした感じになってしまったんですよね。ま、それが狙いだったんでいいんですけど。

あと、これもいれたいというのが沢山あって、やっぱり100じゃ足りなかったです。思い切ってカットした英語圏以外のアルバムもやっぱりいれたい。

ということで、

前回紹介できなかったけれど、個人的にはこれは外せないというロックの名盤を紹介する、

ロックの裏名盤ベスト100

作りました!

このリストはあれがないこれがないとかじゃなくて、個人的な趣味が全開になってます。なので表の企画で積極的に募集してた「これがはいってねーぞ」という意見は募集しません。なかには「これは裏じゃなくて表だろ」というのもあるかもしれないですが、まあきりがないんで…。

前回と同じで時系列順にならんでいます。ランキングではなくリストなので優劣はつけていないです。

普通のロック名盤リストにはなかなか出てこないけどなんかいい感じのバンドミュージックを探してる人に丁度良いのではないかと思います。という意味では、(ある種ありきたりな)ロック名盤ベスト100リストよりもブックマーク推奨(初めて書く)の記事かと。

なお「裏」名盤という名称は『裏アンビエント・ミュージック1960-2010』から拝借しております。

1『The Eddie Cochran Memorial Album』Eddie Cochran 1960年

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惜しくも事故によって夭折してしまった若きロックンローラー、エディ・コクランのセカンド、そしてラストアルバム。「C’mon Everybody」「Summertime Blues」など、多くのアーティストにカバーされてきた彼のオリジナル楽曲を含む。彼が生きていればどうなっていだろうと夢想せずにはいられない。

2『The Notorious Byrd Brothers』The Byrds 1968年

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The Byrdsがロックに対して行ってきた貢献を数え上げればきりがなく、アルバムを何枚も紹介しなくてはいけないが、表で苦し紛れに『The Byrds’ Greatest Hits』を紹介したので、それ以降のアルバムから本作をチョイス。今までやってきたことの集大成的なバラエティーあふれる一枚。全体的に美しいハーモニーとメロディーが特徴的だが、中でもキャロル・キングの曲のカバー「Goin’ Back」の美しさには何度聴いてもうっとりとしてしまう。

3『White Light White Heat』The Velvet Underground 1968年

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全体的な完成度においてはファーストに軍配があがるが、VUで一番すごい曲は間違いなく本作の最終曲、「Sister Ray」だろう。17分間の熱狂的ノイズダンスミュージック。ロックで最も暴力的な曲の一つであるこれが収録されているだけでも、ロック史に永遠に刻まれるべき一枚。

4『The Very Best of Cream』Cream(1966–68)1995年

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知名度の大きさからかどうしてもエリック・クラプトンのバンドであるとか、長尺曲のインプロビゼーションが凄かったバンドという認識している人が多そうだが、本作を聴けばわかる通り、コンパクトでキャッチーでかっこいいロックソングをやらせたら当代一であり、ベースのジャック・ブルースのソングライティングが要だったことがわかる。そしてジンジャー・ベイカーの素晴らしいドコドコドラミング。クラプトンはむしろここでは脇役である。

5『Ummagumma』Pink Floyd 1969年

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『狂気』以降の完成度が高く、隙のないプロダクションからは想像がつかないかもしれないが、ピンク・フロイドは実にゆるーいところを持ったバンドだったし、そもそも懐が深かった。それが一番分かり易いのが本作。ライブとスタジオ盤の二枚組で、一枚目は見事なサイケデリックロックが聴け、二枚目ではメンバーそれぞれのソロ的な作品集になっており、それぞれクリエイティヴィティを有しているメンバーが集まり、実験的なことを展開していたバンドであることの証左になっている。必聴ではないが理解を深めるには格好の一枚。

6『Morrison Hotel』The Doors 1970年

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一枚目がサイケな雰囲気満天だったため、そういった空間演出が得意なイメージがあり、技巧派という印象も持ちにくいが(Rideも然り)、実はドアーズってめっちゃくちゃ基礎がしっかりしてるバンドなんだということがよくわかる一枚。初期の派手さはないが、良い曲を良いアレンジで聴かせる職人的良作。良いアルバムもっと沢山作れたはずなのになぜ脱退したジム・モリソン……そしてそのままなんで死んじまったんだ……。

7『Déjà Vu』Crosby, Stills, Nash and Young 1970年

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これも本当は内容的には表のベスト100にいれるべきフォークロック、カントリーロックの傑作。全曲、美しい、ハーモニーやメロディに魅了される名作なのだが、ロック的にはニール・ヤングの武骨なギターソロがさく裂するジョニ・ミッチェルのカバー「Woodstock」が必聴。

8『Chicago II』Chicago 1970年

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ホーンセクションをフィーチャーしたロックを展開していた著名なブラスロックバンドの名盤セカンド。代表曲を複数含んでいるだけでなく、後半は組曲があったりとコンセプトアルバム的な作りにもなっている。とにかくテリー・キャスのギターソロがさく裂する「25 or 6 to 4」だけでも聴いてほしい。あとドラムが良い。

9『Every Good Boy Deserves Favour』The Moody Blues 1971年

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60年代から活躍し、プログレッシブロックのパイオニアでもあるイギリスのロックバンドの7枚目。ドラマチックでスケールの大きい楽曲と、安らげる牧歌的な曲が同居し、アルバムとしてのまとまりや緩急も素晴らしい一枚。プログレの中でも曲は短めで聴きやすいのでもっと聴かれて欲しい。泣きながら歌ってんじゃないかっていうぐらいエモーショナルな「Story in your eyes」だけでも!

10『Look at Yourself』Uriah Heep 1971年

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日本ではその昔、ツェッペリンやパープル、サバスと共に4大ハードロックバンド的な扱われ方をしていたバンドの代表作。邦題『対自核』。CDやサブスクのジャケ写では全く伝わらないが、オリジナルLPは真ん中の枠が鏡みたいに自分の顔が映るようになっていた。如何せん古臭さは否めないが、表題曲「Look At Yourself」とかバチクソ恰好良い

11『Can’t Buy A Thrill』Steely Dan 1972年

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AORジャズロックを代表し、完成度の高い楽曲で有名なスティーリー・ダンのファーストアルバム。彼らの代表作として、『Aja』次点で『ガウチョ』が挙げられる傾向があるけど、ロックという視点だとこのデビュー作もよくて、ギターがめっちゃかっこよかったりする。3枚目の『プレッツエル・ロジック』もジャズロック名盤としておすすめ。

12『Ege Bamyasi』Can 1972年

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RadioheadSpoonなどをはじめとする現代のバンドに絶大な影響を与えたドイツのロックバンド、CANの3枚目。とにかくヤキ・リーベツァイトのドラミングが最高。とにかく重要なアルバムが多い彼らだが、本作は短くてキャッチーな曲が多いので入門としてもおすすめ。

13『Transformer』Lou Reed 1972年

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The Velvet Undergroundはやはり、ルー・リードの高いソングライティングとジョン・ケイルの先鋭的な実験精神が奇跡的なバランスで混ざり合ったバンドだった。ソロ代表作であるこのセカンドアルバムは彼の高いソングライティングが堪能できる、極上のロックソングが詰まった一枚。プロデュースはデヴィッド・ボウイミック・ロンソン。ボウイのコーラスとロンソンのギターも楽しめて最高。

14『666』Aphrodite’s Child 1972年

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ヴァンゲリスが在籍していたギリシャのロックバンドの最終作。プログレの名盤。ヴァンゲリスのイメージからか、シンセ主体なのかと思いきや、骨太なロックが結構多い。また、ヴァンゲリスのソロに通ずる幻想的な「エーゲ海」や無限を音楽で表現しようとした「∞」など、そのスケール感にも圧倒される一枚。歌詞も英語だし聴きやすいので是非。

15『Neu!』Neu! 1972年

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ドイツのロックバンドの衝撃的なデビュー作。本作のハンマービートとガレージロックを掛け合わせたのがThe Strokesのファーストという解釈が成り立つなら、21世紀のロックバンドの一つの在り方を72年にすでに提示してしまったといっても過言ではない。Primal Screamとか臆面なくもろパクリしてるし、本当は表ど真ん中だコレ。

16『We’re an American Band』Grand Funk 1973年

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鍵盤をメンバーに加え、トッド・ラングレンプロデュースで音の厚みがグッと広がった代表作。とはいえ持ち味の暑苦しさは健在で、ハードさとポップさのバランスもよき。B’z「Blowin’」でイントロをパクった表題曲は必聴。

17『Goodbye Yellow Brick Road』Elton John 1973年

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レコードでは2枚組の大作だが、捨て曲なしの名盤。「Saturday Night’s Alright for Fighting」などのリフをメインに組み立てたロックナンバーも。「Candle in the Wind」や表題曲などの代表作も収録で、エルトン入門編としても機能する充実盤。

18『Taking Tiger Mountain (By Strategy) 』Brian Eno 1974年

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アンビエント作品やプロデュースワークメインで評価されることの多い大御所だが、ソロ初期作のガチャガチャとしたロックも魅力的。ソロ2作目の本作はイーノの破天荒なポップセンスとロック的なエナジーがさく裂した名作。ほぼほぼポストパンク「Third Uncle」やすでにアンビエントプロトタイプともいえるラストの表題曲を中心に聴きどころしかないねじれたポップ感覚が魅力のロックが楽しめる一品。

19『Blow by Blow』Jeff Beck 1975年

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ヤン・ハマーとバチバチに渡り合う次作と迷ったが、ジャズ、フュージョン的アプローチがクールで格好いい本作がやっぱり最高。中二病心をくすぐるようなわかりやすいカッコよさとジャズやフュージョンのクールで大人っぽさのバランスが良くて、結局飽きずにずっと聴いてる一枚。

20『Their Greatest Hits 1971-1975』The Eagles (1971-75)1976年

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アメリカの国民的といってもいいロックバンドの『ホテル・カリフォルニア』より前の音源を集めたベスト。陽気なカントリーロックから、粘っこいファンクロックまで、アメリカンロックの最良の部分が、もともとバックバンドあがりなだけある確かな演奏力で展開される。層の厚いソングライティング陣による高品質の楽曲もあって聴きごたえは十分。当然売れに売れ、現在までで全世界で4,000万枚以上売れているお化けアルバム。アメリカで一番売れたレコードの一つ。

21『Desire』Bob Dylan 1976年

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ディラン70年代の名盤といえば楽曲が粒ぞろい、リリカルでフォーキーな『血の轍』だが、フォークロック名盤の本作もおすすめ。バイオリンとエミル―・ハリスのコーラスを全編にフィーチャーした一作。ディランのざらついた声とエミルー・ハリスの透明感のあるハーモニーに、詩情と情緒を加えるバイオリン、ドタドタしたドラムサウンドが絡みつくサウンドがたまらない一枚。聴きやすいのでディラン入門としてもおすすめしたい。

22『Frampton Comes Alive!』Peter Frampton 1976年

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ハンブル・パイのギタリストによる全米ツアーの様子を収めた二枚組のライブ盤。ライブで二枚組というセールス的には負の要素がそろってそうだが、当時アメリカで800万枚とバカ売れした一枚。「Show me the way」「Baby, I Love Your Way」などの代表曲だけでも!

23『Rising』Rainbow 1976年

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Deep Purpleリッチー・ブラックモアが結成したハードロックバンドの代表作。ロニー・ジェイムス・ディオのコッテコテのロックボーカル、でっかい箱をこん棒でバシバシ叩いてるようなコージー・パウエルのドラムサウンドにとにかくやられる。当然ギターも良い。

24『Jailbreak』Thin Lizzy 1976年

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ハードロック文脈で語られることが多いが、エルヴィス・コステロニック・ロウみたいなパンク的パワーポップパブロックが混ざり合った渋みのある小気味よさが心地よくてくせになる一枚。ドラムが素晴らしい。

25『África Brasil』Jorge Ben 1976年

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ブラジルで当時人気があったジョルジュ・ベンが従来のブラジル音楽にファンクやロックの要素を取り込んで独自のサンバファンクを展開したスリリングな一枚。かっこよさとブラジル音楽の良い意味での軽快さが同居した名盤。

26『Damned, Damned, Damned』The Damned 1977年

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ピストルズを初めて聴いたときがっかりした。自分がもつパンクのイメージよりも全然ポップだったから。彼らの攻撃性はその歌詞にふんだんに含まれていたが、それを理解できる英語力も当時なかった。だが、その時ピストルズに期待していたものは全てこの中にあった。荒々しい演奏、人をなめきったような歌い方、挑発的なジャケ、完璧。

27『The Stranger』Billy Joel 1977年

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今までピアノでの弾き語り中心だったサウンドプロダクションやアレンジだったシンガーソングライター、ビリー・ジョエルがバンドをフィーチャーし、ロックに接近したことでより、多彩な楽曲で大衆を魅了した大ヒット作。捨て曲無しの大名盤。

28『Mauro Pagani』Mauro Pagani 1978年

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イタリアのプログレバンド、PFMのヴァイオリン、フルート奏者によるソロ一作目。アラブ文化と西洋文化がまじりあった地中海独自の音楽とロックを融合させて作り上げられた超名盤。本当は同じく地中海的なサウンドとプログレ的バカテクが融合したアレアのアルバムを紹介しようと思ったんだけど、いい曲が各アルバムに分散していて紹介しづらかったのもある。アレアのメンバーも参加しているという意味でも本作はポイントが高い。

29『Jesus of Cool』Nick Lowe 1978年

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コステロの初期アルバム群やThe Damnedのファーストのプロデュースで知られるシンガーソングライター、プロデューサー、ベーシスト、ニック・ロウのソロデビュー作。ポップなんだけどバンドとしてのダイナミズムも多分に含んだ好アレンジ連発の一枚。アトラクションズ関連のコステロ好きならマスト。

30『154』Wire 1979年

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ロックでなければなんでもいい。と言い放った彼らを「ロック名盤」で取り上げるのは気が引けたが、裏ベストなら問題ないだろう。最初の三枚はどれも必聴(それ以降もカッコイイけど)だが、マイブラもカバーした大名曲「Map Ref. 41°N 93°W」を含む本作が個人的にはイチオシ。

31『Cut』The Slits 1979年

挑発的なバンド名という時点で相当格好いいが、パンクとダブをいち早く融合させた、ポップでユーモラスでソリッドでダンサブルでスリリングなサウンドは今なお参照され続けている。フロントの三人は当然最高なんだけど、のちにSiouxsie and the Bansheesに参加するBudgieのドラムも最高。

32『Crocodiles』Echo & The Bunnymen 1980年

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ジャキジャキとしたカッティングサウンドが楽しめるニューウェーブ名盤といえばギャング・オブ・フォー『Entertainment!』がどうしても最初にあがりがちだが、本作のギターサウンドも緊張感という意味では負けていない。それに加えて独自の美意識も入った鋭角サウンドに酔いしれる一枚。

33『Making Movies』Dire Straits 1980年

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ボブ・ディランをベースに独自のロックを展開する、トム・ペティWar On Drugsなどのボブ・ディランロックの代表格、ダイア―・ストレイツのサードアルバム。「悲しきサルタン」収録のファーストや『Brothers in Arms』が真っ先に代表作として挙げられるけど、本作が個人的には一番好き。

34『Escape』Journey 1981年

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実は一番初めに買った洋楽ロックのCD、これだった。少ないお小遣いで買うCD、絶対外せないとおもい、800万枚売れたというCDの帯の文句に惹かれた。あとジャケットがなんか未来的でかっこよかったから。思ったよりもキラキラしたサウンドだったけれど、いい曲が詰まっていて全曲歌えるぐらい聴いた。

35『East Side Story』Squeeze 1981年

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地味だけどめちゃくちゃいいんだよなこれ。80点代の曲がぎっしりつまっており、派手さはあまりないが、飽きのこない適切なアレンジが施されたバンドサウンドが楽しめる一枚。おすすめ。こういう地味に良いアルバムが名盤ランキングやディスクガイドで割りを食うんだよ! もっと聴かれろ!!!

36『Stands for Decibels』The dB’s 1981年

サブスク無し

ニューヨーク出身のロックバンド、The dB’s(デシベルズ)のファーストアルバム。モテない10代男子がリビドーを爆発させたようなパワーポップギターポップの隠れた名盤。全体的に元気がよい。

37『English Settlement』XTC 1982年

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レコードだと二枚組の大作となった5枚目。正直XTCのアルバムならほぼ、どのアルバムでもここで紹介できる。がっつりとしたパンク、ニュー・ウェーブ、路線からより幅広いソングライティングへシフトし始めた転換期のアルバムで、大ボリュームにもかかわらずグッドメロディーが沢山詰まった名盤。

38『Snap!』The Jam 1983年

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短い活動期間中にコンスタントに良い作品を発表し続けたThe Jamだが、それゆえにロック名盤100みたいなランキングに食い込む決定的な一枚がないのも事実。だが、このベスト盤を聴く限り、当時最高のロックバンドの一組だったことはまず間違いないと確信できる。

39『The Best of Elvis Costello and the Attractions』Elvis Costello and the Attractions (1977–1984)1985年

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ファーストアルバムとそれ以降のアトラクションズをバックに従えてた時期のベストアルバム。このころのコステロ、名曲製造機かってぐらいに冴えてたのは勿論だけども、アトラクションズのバンドアレンジも本当に最高なんだよね。バンドの教科書。

40『Ocean Rain』Echo & The Bunnymen 1984年

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個人的には表にどうしてもねじ込みたかった一枚だが、U2と比べてしまうとハッタリや大仰さが不足している感はある。だが、彼らのアルバムの中でも曲が粒ぞろいで、第五のメンバーといえるぐらいオーケストラアレンジがバンドに溶け込んでいる本作の輝きは永遠。下手にオーケストラを多用する日本のロックバンドにこのレコードを煎じて飲ませたい。え、エコバニが二枚ランクインしてるって? 良いからだよ!

41『Rain Dogs』Tom Waits 1985年

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アメリカのシンガーソングライター、トム・ウェイツの実験的三部作の二作目。様々な楽器を導入してエキゾチックな響きを獲得しながら実験的なロックを展開。キース・リチャーズ、ロバート・クワイン、マーク・リボー、G.E.スミス、クリス・スペディングと、参加ギタリストがかなり豪華。勿論トム本来の持ち味である普通に耳なじみの良い曲も沢山収録されており、バランスが良く飽きの来ない一枚。

42『Spreading The Disease』Anthrax 1985年

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スラッシュメタルの名盤だが、激しく歪んでいるがザクザクした軽めのギターの爽快さはむしろパンクやハードコア的。メタルが苦手でハードコアが好きな人(今はあんまりいなさそうだけど)に是非聴いてもらいたい。

43『New Day Rising』Husker Du 1985年

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ナンバーガールも大いに参考にした絶叫歌唱にポップなメロのポストハードコアバンド、ハスカー・ドゥの名盤サード。ポップかつハードなサウンド、歌唱に楽曲も粒ぞろい。前作も必聴。

44『Back to Basics』Billy Bragg (1983-85)1987年

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イギリスのシンガーソングライターの初期作をまとめた編集盤。ありそうでなかなかない、歪んだエレキギターによる弾き語りスタイルで、ギターと歌だけでこれだけのことができるんだと個人的にも結構影響を受けた一枚。この後、バックバンドを従えたりしてWilcoとアルバムを2枚作ったりしている。

45『Slippery When Wet』Bon Jovi 1986年

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46『Singles』The Smiths(1984-87)1995年

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初期シングル群のきらめきを味わってしまったら、もう『Queen is Dead』では満足できない。かといって他のアルバムが『Queen is Dead』より完成度高いかといわれるとそうでもないということで、シングル曲がまとめて聴ける本作が入門としても、愛聴盤としても一番。

47『Hysteria』Def Leppard 1987年

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ルックスもサウンドも時代を感じる若干の古臭さがあるが、それでも聴きたくなるギルティー・プレジャーアルバムNo.1ポップメタルアルバム。1曲目がタルいので2曲か、3曲目から聴くのがおすすめ。特に3曲目「Animal」のイントロからAメロとか、「Armageddon it」のサビのコーラスとギターのアルペジオとかが極上なんだ……。アルバム前半にいい曲が固まりすぎてるのが難。

48『13 Songs』Fugazi 1989年

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世界一カッコいいバンドフガジの最初の2枚のEPをまとめた編集盤。フガジはまあ、聴いたことない人は、映像から入ってくれ。

49『Mother’s Milk』Red Hot Chili Peppers 1989年

ジョン・フルシアンテ加入第一作の本作が、初期レッチリのもつB級感とえげつないパワー、中期以降の強化されたソングライティング、両方のいいとこどりで最高傑作じゃね? スティーヴィー・ワンダーのカバー「Higher Ground」やカッティングリフが最高な「Subway To Venus」、ベースがやばい「Stone Cold Bush」など聴きどころ満載。

50『Complete Discography』Minor Threat 1989年

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伝説的ハードコアバンドの全音源を集めた編集盤。本家Wireよりも有名なカバー「12XU」など最高のハードコアが堪能できる一枚。

51『The La’s』The La’s 1990年

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イギリス、リバプール出身のバンド、ザ・ラーズ唯一のアルバム。いつまでたってもアルバムが完成せず、勝手にリリースされたけど、どれもこれもグッドメロディな名曲が詰まった超名盤。これも表のベスト100に入れるべき一枚で、そういう意見もたくさんもらったけど、本人たちが本作を強く否定してるから外した。

52『Extreme II: Pornograffitti』Extreme 1990年

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メタルとファンクを融合させたサウンドで魅了するエクストリームの傑作セカンド。ユーミンのラジオでアコースティックバラードの「More Than Words」を聴き、「なんて美しい曲なんだろう」と思って購入した思い出深い一枚。タイトルがタイトルなだけに買うのが恥ずかしかった。Jazzっぽい曲もあればフォーキーな曲もあり、意外と音楽性は幅広いし、ボリュームたっぷりだけど捨て曲もない。名盤。

53『Immigrants, Emigrants and Me』Power of Dreams 1990年

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「夢のチカラ」というあまりにもあまりな名前で損してる気がするアイルランド、ダブリン出身のバンドのファースト。同郷だからかなのか、ボーカルがU2のボノにそっくりで、U2がパワーポップやってみたアルバムに聞こえる。捨て曲無し。

54『Sailing the Seas of Cheese』Primus 1991年

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カリフォルニア州出身のバンド、プライマスのメジャーデビュー作。ファンクメタルと評されることが多いけど、これはもうプライマスというジャンルでしょう。Les Claypoolの変態ベースフレーズの数々がくせになるベーシスト必聴アルバム。レッチリよりも変態でファンキーで強力だとおもうからもっと日本で人気でて欲しい。今更だけど。

55『Achtung Baby』U2 1991年

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今までの品行方正なイメージを自らぶっ壊しにかかって、モノクロ限定だったアーティスト写真もカラーを解禁、楽曲も皮肉たっぷりで、ヨゴレなU2アルバム。これ以降3部作のツアー映像作品はどれも必見。

56『Green Mind』Dinosaur. Jr 1991年

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最近はダイナソーJr.といえば『You’re Living All Over Me』『Bug』が紹介されることが多い気がする。それはそれで間違いはないんだけど、入門ならポップな楽曲と爆音ギターが鳴り響く聴きやすい本作を再度推したい。この次の『Where You Been』もいい。

57『EP’s 1988–1991 and rare tracks』My Bloody Valentine (1988–1991)2012年

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シングルやEPなどの音源をまとめた編集盤。マイブラの最も先鋭的な音源が集まったアルバムが本作だし、本作収録の音源抜きにしてマイブラを語ることはできない。彼らがいかに暴力的で激しいサウンドを展開していたか、ライブに行かずともわかってしまう「You Made Me Realizes」収録している時点で勝ち。

58『Dirty』Sonic Youth 1992年

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ソニック・ユースの代表作としては80年代の諸作があげられがちだし、90年代だと『Goo』がジャケの良さもあって有名だけど、個人的にソニック・ユースはコレ。入門としても勧めたい一枚。

59『Meantime』Helmet 1992年

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速さと激しさ、もしくはポップさの追求でついついグルーヴ面がおろそかになってしまっていたのが、80年代メタルの欠点だと思うのだが、90年代はその点を払拭したバンドが多数出てきた、個人的にメタル黄金時代Helmetもそんなグルーヴィーなメタルサウンドで魅了してくる。

60『It’s a Shame About Ray』Lemonheads 1992年

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ボストン出身のオルタナティヴ・ロック・バンド、レモンヘッズのブレイクのきっかけになった5作目。フォークとジャングリーなギターサウンドとパンクを混ぜ合わせたようなキャッチーなサウンドが特徴的な一枚。とりあえず表題曲「It’s a Shame About Ray」だけでも聴いてほしい。It’s a shame~が気の毒だとか、それは残念だとかそういう意味なのはこれで覚えよう。

61『14 Songs』Paul Westerberg 1993年

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リプレイスメンツのギター・ボーカル、ポール・ウエスターバーグのソロ作。リプレイスメンツが好きなら絶対聴いたほうが良い。ベストアルバムって言われたら信じるクオリティ。武骨でシンプルで、でもキャッチーなロックナンバーがつまった傑作。

62『Houdini』Melvins 1993年

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メタルよりのグランジ的サウンドを展開しいたメルヴィンズの代表作。「Sky Pup」にはカート・コベインも参加して変なギタープレイをしている。

63『Everybody Else Is Doing It, So Why Can’t We?』The Cranberries 1993年

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全世界でトータルセールス4,000万枚以上を誇るアイルランドのロックバンド、クランベリーズの記念すべきデビューアルバム。その後の激しめなオルタナティブロックサウンドではなく、ボーカルのドロレス・オリオーダンの歌声を活かした、ミステリアスで影がありつつも透明感のあるサウンドを全面にだした一枚。「Dreams」「Linger」という超名曲2曲だけでも是非聴いてほしい。

64『Grace』Jeff Buckley 1994年

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惜しくも水難事故で夭折してしまった孤高のシンガーソングライターの唯一のオリジナルスタジオアルバム。スリーピースによるオリジナル曲のバンド演奏も良いが、その本領はむしろ、弾き語りによるカバー曲で、特にレナード・コーエン「Hallelujah」は息をのむような美しさで、同曲の決定的なヴァージョン。

65『Second Coming』The Stone Roses 1994年

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ツェッペリンフォロワーは山ほどいると思うが、似たような音楽性を目指して討ち死にしているアーティストが大半。マッドチェスタームーブメントをけん引したファーストに続くアルバムだったが、前作からほぼ5年あいての作品である、現行シーンとの接点が前作より薄かったこともあり、彼らの中では失敗作扱いされている本作だが、その観点から行くと、メンバーそれぞれの個のもつパワーは多少ベクトルが違うけれども、ツェッペリンに対抗できるアーティストだったと思う。本当にコンスタントに活動を続けて、作品を出し続けてほしかった。

66『Holy Bible』Manic Street Preachers 1994年

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次作で明らかになるが、やはりこのバンドの得意とするところはポップでキャッチーな表現であり、それは本人たちの一番やりたいこととは微妙にずれている。そのねじれやいびつさをファンは愛し、評論家はいまいちと感じるんだろな。ということで、得意なことを控えて、ゴリゴリのニューウェーブ、ポストパンク的なアプローチに振り切った、最高に歪で不細工な一作。真っ当に今再評価されるべきは本作だとは思うし、入門ならキャッチーな次作。

67『Dizzy Mizz Lizzy』Dizzy Mizz Lizzy 1994年

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デンマークのロックバンドのデビュー作。パワーメタルとハードロックのいいとこどりなキャッチーなギターロックを展開。ビートルズ好きを公言するだけあってメロディーも良い。4曲目までの流れが特に秀逸。

68『I Should Coco』Supergrass 1995年

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悪戯大好きな悪ガキどもが軽犯罪の代わりにバンド始めたような一枚。パンクの勢いと英国のバンドらしいポップさ、双方の良さを殺さずにうまくミックスさせた。メンバーが10代そこそこということもあってナチュラルな勢いと無邪気さがあるのも魅力。

69『The Bends』Radiohead 1995年

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ギターロックという観点からすると彼らの中で最高峰かもしれないセカンド。「High and Dry」、「Fake Plastic Trees」、「Just」、「Street Spirit」など代表曲も多数収録。個人的にも、CDが擦り切れるぐらい聴いた一枚。歌詞の内容的にもファーストより自分だけの世界ではなく、サードよりもよりパーソナルな絶妙なバランスで、感情移入しやすい。

70『Big, Bigger, Biggest! The Best of Mr. Big!』Mr. Big (1989-96)1996年

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レーサーXポール・ギルバートやスティーヴ・ヴァイバンドなどにいたビリー・シーンなどの凄腕を集めたスーパーバンドのベスト盤。バカテクなんだけど、テクに溺れずしっかりとした楽曲で、本国よりも日本で人気を博した。テクの応酬が堪能できる「Addicted To That Rush」、全米No.1ヒットのバラード「To Be With You」、ドリルを使用した演奏でおなじみ「Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)」など、代表曲が一望できる本作がやはりおすすめ。

71『K』Kula Shaker 1996年

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グレイトフル・デッドなどのサイケデリックロックや、インド音楽の影響を受けたラーガロックを、ブリットポップ的なキャッチーさで展開してみせたロックバンド、クーラ・シェイカーのファースト。90年代的ハードロックの理想的なあり方を提示して見せた一枚。

72『Be Here Now』Oasis 1997年

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怒られそうだけど個人的にはファーストより好き。曲数絞って、一曲の長さも短くして、リマスタリングすれば化けるアルバムだと思うんだ。詳しくはこちらから。

73『Queen Rocks』Queen 1997年

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所謂クイーンの「ロックな楽曲」を集めたコンピ盤。精一杯ダーティにしようとしているが、どこか上品でロックとしては物足りないところも最早味。そういう意味でもマネスキン等、21世紀以降のロックとの親和性も高い。

74『Brighten the Corners』Pavement 1997年

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Pavementの代表作で本作があげられることはあまりないが、一番バランスよくて聴きやすいのこれだと思ってる。 

75『Americana』Offspring 1998年

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90年代アメリカを代表するパンクバンドの代表作の一つ。00年代に『アメリカン・イディオット』に匹敵する作品が出せなかったため、グリーン・ディと差がついてしまったが、本作のテーマも近いものがあるので、この作品があのタイミングで出ていたら、まだ彼らの勢いは落ちなかったのかもしれない。

76『13』Blur 1999年

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平均点は高いがオアシスよりも突き抜けた名作がないゆえにこういうランキングでは損している感もあるブラー。セルフタイトルの前作以降、アメリカのインディー/オルタナティブ・ロックのテイストを導入し、さらにその方向を推し進めたのが本作。彼らの作品中もっともダークな一枚であり、ギターのグレアム・コクソンが最も活躍しているアルバムでもある。

77『Fragile』Nine Inch Nails 1999年

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ナイン・インチ・ネイルズの代表作と言えば代表曲多数収録のセカンドがあげられることが多く、2枚組大ボリュームの本作はしばしばセカンドと比べると評価は芳しくない。確かにソングライティング面では前作の方が決定的な曲は多いが、リズムの強度も増しているし、前作よりもギターが前面にでてたり、激しさという面では前作を更新した表現が多数見受けられ実にスリリング。

78『Emergency & I』The Dismemberment Plan 1999年

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ワシントンD.C出身のインディーロックバンドの名盤サード。実験的でひねくれてはいるが、どこか人懐っこいポップさがあって癖になる一枚。

79『Finelines』My Vitriol 2001年

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シューゲイズの包容力と酩酊感のある音像にエモの疾走感と泣きメロが合わさったスタイルで個人的な秘孔をピンポイントで突いてきた名作。本作リリース後何年も沈黙。すぐにセカンドを出してコンスタントに活動してほしかった。もったいない……。

80『Bleed American』Jimmy Eat World 2001年

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メジャーレーベルのサポートがなくなるという苦境のなかで制作された一枚。ポップパンク、パワーポップのエッセンスを強化し前作よりもキャッチーで強力なポピュラリティーを持った仕上がりになった一枚。捨て曲なしの全曲美メロの名曲名演でアルバム通して聴くことが多く、ドライブとかでも重宝している。ちょっとキャッチーすぎるという方は、本作よりもエモテイストが前面にでている、前作『Clarity』がおすすめ。

81『Any Other City』Life Without Buildings 2001年

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今回紹介したアルバムのなかで、どれか一曲だけ選べと言われたら4曲目の「The Leanover」を迷わず選ぶ。半分ポエトリーリーディングみたいな一歩間違うと大けがする自由な歌唱スタイルだが、それが奇跡的に見事にはまっている。結果的に唯一のスタジオアルバムになってしまったが、まあ無理はないのかもしれない。

82『Comfort Eagle』Cake 2001年

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アメリカのオルタナティブロックバンドの4枚目。ルー・リードの曲をコメディアンが真面目腐った態度で演奏しているようなユーモラスでキャッチー、ダンサブルなロックナンバーが魅力的な一枚。歌詞も面白い。

83『The Music』The Music 2002年

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俺たちの時代のストーン・ローゼズ!見たいな期待があったダンスミュージックとハードロックを見事に融合させたザ・ミュージックのファースト。整理された音が微妙と当時いわれていたセカンドも今聴くと普通によい。

84『Intergalactic Sonic 7″s』Ash (1996-2002) 2002年

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北アイルランド出身のポップパンク / パワーポップバンドの初期~中期のシングル音源を集めたコンピレーションアルバム。最高の楽曲が多数収録されてるのは当然だが、オリジナルアルバム未収録の「Envy」がとにかく最高なので「Ashはもう知ってるよ」って人でも「Envy」未聴なら是非!

85『Get Born』Jet 2003年

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Pitchforkが次作に0点をつけたせいか、JETは若干軽んじられている気がする。が、クラシックロック小僧がなんとなく2000年代以降のロックを聴いて、よいんだけど満たされない、という思いを抱えてるときに、本作の前半5曲はガツンとくるのではないだろうか。

86『Let It Be Naked』The Beatles 2003年

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ビートルズなんてポップじゃん? ロックではないよね? という言説を黙らせるのに最適な一枚。初期は分厚いコーラスワークに、中期後期はゴージャスなアレンジで見えにくくなっていた、彼らのバントアンサンブルの芳醇さが文字通りむき出しになった一枚。

87『St. Anger』Metallica 2003年

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メタリカがオルタナティブロックに接近した一枚で、従来のファンからのバックラッシュも激しかった問題作。2000年代は、80年代にエクストリームメタルをやっていた連中が90年代を経て更新されたサウンドプロダクションでブルータルな表現を再構築している良作が多いので、代表作ばかり聴くのはもったいない。

88『TransatlanticismDeath Cab For Cutie 2003年

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アメリカのインディーロックバンドが、メンバーの課外活動を経て発表した四枚目。エモーショナルだが静謐さを湛えた楽曲群に魅了される一枚。特に二曲目の「Lightness」はドはまりして何十回も連続して聴いた。

89『Clap Your Hands Say Yeah』Clap Your Hands Say Yeah 2005年

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ニューヨーク、ブルックリン出身のインディーロックバンドのファースト。レーベルに属さずに自主制作で本国で10万枚以上売り上げたことも話題になった。シンプルでエモーショナルなギターポップがかえって新鮮だった一枚。

90『Greatest Hitz』Limp Bizkit 2005年

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メンバーの特異なキャラクターと、メタルとラップを組み合わた攻撃的で人を食った様なユーモアとおちょくりでいろんな人を激怒させてきたニューメタルバンドのベスト盤。90年代後半特有の過剰なサービス精神とおふざけが過ぎることによるアルバムのまとまりのなさによって、なかなかアルバム単位でこのような企画に推薦しにくい彼らだが、このベストを聴くと、本当に強力なナンバーを世に送り出してきたんだなとわかる。

91『Hats Off to the Buskers』The View 2007年

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ビートルズのファーストみたいな軽快でキャッチーなロックソングが詰まった名盤。曲数が多すぎて後半だれるので、曲数を絞っていたら今頃もっと露出の多い一枚になったのでは……。新宿のHMVで流れていてその場ですぐ買った思い出。

92『The Pains of Being Pure at Heart』The Pains of Being Pure at Heart 2009年

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いつ、どの場所で出会ったのかはっきり覚えているアルバムが人生にはいくつかある。本作もその一つで、渋谷のHMVで店頭で流れてて衝撃を受け、そのバンド名が「心底純粋であることの痛み」なんていう洒落た名前でまたショックを受けたのを覚えている。シューゲイズ、ドリームポップ、インディーポップ、どの方向から見ても名盤。このアルバムが流れている間、時が止まり、僕たちは痛みをともなった美しい青春のなかにいる。

93『Baby Darling Doll Face Honey』Band of Skulls 2009年

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マネスキンがこんなに売れてるのになぜ彼らはそれほど売れなかったのか……。時代としか言いようがない。男女のダブルボーカルとグラマラスでゴージャスなバンドサウンドが特徴的なイギリスのロックバンドのデビュー作。

94『The XX』The XX 2009年

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この大名盤を表の100枚に入れなかったのは、もはや本作が「ロック」という狭い枠組みの中に納まりきらなかったから。バンドミュージックと打ち込みの理想的な融合であり、その先鋭性も引き算の美学もYoung Marble Giantsを受け継いでいる。

95『The Drums』The Drums 2010年

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Joy Divisionと初期The Beach Boysが合体したようなポップなんだけどもダークな世界観に打ちのめされる一枚目。イアン・カーティスが生きていたらJoy DivisionはThe Drumsみたいになっていたかもしれない。

96『Gemini』Wild Nothing 2010年

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Jack Tatumを中心に結成されたアメリカのドリームポップバンドのファーストアルバム。この曲で救われたとか、これが無かったら死んでたとかたまに話に聞くが、僕にとってWild Nothing「Chinatown」がそれにあたる。人生で一番キツかった時に聴きまくった一曲。

97『Halcyon Digest』Deerhunter 2010年

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アメリカ、アトランタ出身のインディーロックバンド、ディアハンターの代表作。Pitchforkの2010年年間ベスト3位に選出された。サイケデリックでドリーミーなその独特の世界観で魅了する一枚。実際に起きた痛ましい事件を題材にした「Helicopter」は必聴。

98『Last Night on Earth』Noah and the Whale 2011年

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イギリスのインディーフォークバンドの3枚目。ザ・ナショナル同様、ボーカルの声がとにかく良くて、その声がキャッチーなメロディーと共に展開される一枚。どれも聴きやすいグッドメロディーな楽曲ぞろいでドライブにも最適。

99『Atlas』Real Estate 2014年

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今回の100枚で一枚だけ選べと言われたらコレ。アメリカ、ニュージャージー州出身のインディーロックバンド、リアル・エステイトによる夢みたいな3枚目。個人的オールタイムベスト候補の一枚。昼めしを食べ終わったもっとも眠い時間帯、日差しが暖かい公園でうとうとしながら聴きたい一枚。ああ……。

100『Fake It Flowers』Beabadoobee 2020年

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子供のころに遊びにいった友達の家にいた友達のお姉ちゃんが、その時のままギターもって歌いだしたようなノスタルジック90’sオルタナギターサウンドCharaの親戚っぽいアルバムジャケットの見た目も含めて完璧。

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