ひょっとして自分では曲を作らず、歌専門の人だとおもっていないでしょうか?
だとしたらそれは大きな誤解です。
シンガーソングライターとして自分で作詞作曲をしています。
というわけで今回は「カバーソングで有名な」徳永英明のオリジナル曲をカウントダウン方式でオススメ5曲紹介していきます。
第五位:知名度、人気ともに高い代表曲
- 「壊れかけのRadio」
いきなり1番有名な曲が来てしまいましたね。
1990年発表の10枚目のシングル曲。
この曲が徳永英明で1番好き、という方もかなり多いのではないでしょうか。
この代表作は本人による作詞作曲です。
幼いころ聴いた音楽へのノスタルジアと、大人になって様々なものを失った悲しみが、「壊れかけのRadio」という言葉で表されています。
何も物理的にラジオが壊れかけてうまく聴けなくなっているということではなく、あのころの純粋な思いで物事に接することが出来ない悲しみ、悲哀がそこに表されています。
またラジオから流れる曲が良くなくなったというという解釈も出来ますね。
そのようなメッセージだったり、ラジオにノスタルジックなものを感じるという曲はエルビス・コステロをはじめ結構あります。いつかまとめてみるつもりです。
やはり子どものときに夢中になった曲はそれだけ思い入れもありますし、特別視されるのも仕方のないことかもしれません。
筆者も子どものときに聴いた曲というのは贔屓目でみてしまいます。
今回の徳永英明特集も筆者が子どものときに親に聴かされていたということで、バイアスがかかっていることは否定はできません。
徳永英明のメロディと声の美しさは時代を超えて有効だと筆者は信じております。
しかしその一方で、そのサウンドは時代を感じるものではあるので、世代の違うリスナーで全くピンと来ない方がいてもおかしくはないと思っています。
第四位:大人でミステリアスな雰囲気漂う名曲
- 「MYKONOS」
どことなくアーバンソウル風のファンキーでノリのいい一曲。
その透き通る声、それからアニメの主題歌をうたっていたり、「壊れかけのRadio」で少年と大人の境目について歌ったりしていたので、なんとなく徳永英明には少年ぽいピュアさ、純粋さみたいなイメージを筆者は持っていました。
ですので大人の世界を描いたアダルトなこの曲を聴いたときは彼の新たな一面垣間見たようでとても新鮮でした。
そういった意味でも是非紹介したくランクに入れました。
ミコノスはエーゲ海に浮かぶギリシャの島の名前で観光地としても有名です。
この曲もそんなミコノスを舞台にしていると考えていいでしょう。
海沿いのカフェ 波うち際の
テーブルで恋人達が
ワイングラスを透かして見てる
MYKONOSに夜が訪れるよそこは
不思議なアイランド
前半はミコノス島でロマンチックに過ごす恋人の物語、後半は島のシュールでファンタジックな島の様子が幻想的に描かれます。
この曲も当然本人による作詞作曲。
1990年発表のアルバム『JUSTICE』収録。
第三位:声の透明感を生かした名曲
- 「未来飛行」
1995年発表の20枚目のシングル曲。
アルバム『太陽の少年』収録。
ドリカムの「未来予想図」や米米クラブの「浪漫飛行」とごっちゃになりそうで、タイトルで損をしている曲。
また本人が「未来予想図」をカバーしてしまっているのもややこしいですね。
そんな不利な状況(?)を物ともしない名曲です。
メッセージ自体はこういっては何ですが割とありふれているといえばそうなのですが、メロディのセンスと声の透明感でなんとも言えない説得力があります。
また1995年と言えば阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件など、日本を震撼させる二つの大きな出来事があった年でもありました。
そんな年の終盤だからこそこのような前向きな歌を発表しようと思ったのかもしれません。
これまた本人による作詞作曲です。
第二位:代表的なバラード曲
- 「最後の言い訳」
1988年リリースのシングルでスローテンポのバラード曲。
作詞は麻生圭子という方が行っています。作曲は徳永英明。
うまくやっていきたいけれど、これ以上は一緒にいれない…。
そんなカップルの別れの歌。これまた徳永英明の声の力を存分に感じられる曲ではないでしょうか。
もちろん曲自体の力もありますが、もしこの曲を誰か他のシンガーが歌っていたとしたら、これほどシングル曲になりうるまでの透明感は得られず、地味な曲に終わっていたかもしれません。
最後の余韻を残すどこかバッハ的な所もあるピアノソロもいいですね。
第一位:アニメタイアップにして最大のヒット曲
- 「夢を信じて」
フジテレビ系アニメ『ドラゴンクエスト』のエンディングテーマ曲として知られている曲。
1990年発表の9枚目のシングル曲です。
アニメとのタイアップ効果もあり、実は徳永英明最大のシングルヒット曲でもあります。
この曲も作詞は篠原仁志という方にまかせ、作曲を担当しています。
音楽的にはポップ・ロックとでもいいましょうか、割とオーソドックスなスタイル。
しかしそんなノリのよさとポップなメロディ、歌詞と歌声があいまって、なんともいえないエバーグリーンなポップソングに仕上がっています。
いくつの街を 越えてゆくのだろう
明日へと続く この道は
行くあてもない 迷い子のようさ
歌いだしのこの感じが、ドラゴンクエストの世界感にあっていますね。
まとめ
もちろんその素晴らしい歌声が大きな魅力であることは一連のカバーソングで明白ですが、ソングライターとしても優れているということがわかっていただけたでしょうか。
また今回ご紹介させていただいた通り結構曲の範囲もバラエティ豊かだったりします。
バラード的な曲ばかりでもないんですね。
(文中敬称略)